Last Updated on 2017年12月13日 by wpmaster
故障で離脱していた鈴木は、やはり、既にティー打撃とウエイトは再開していました。
広島は、オープン戦等(練習試合を含む)7連勝でキャンプを終えた。しかし、これらは、DH制であったり、外国人打者3人を使ったが故のもの。
エルドレッドの一発頼りの攻撃や相手のミスに乗じて得点して勝っただけで、大味な野球は解消されていない。7連勝で浮かれてはいけない。
オープン戦は投手が餌を撒いて打者の打てるコース、打てないコースを見極めること、投打とも開幕にピークを持ってくるという調整方法の失敗等によりオープン戦の成績の良いチームは、得てしてシーズンの成績が悪い。
逆に、ボークを取られた外国人投手は、早めに修正できてシーズンに入って好成績を残す。
相手もこれから、主力が登場し、実戦を通じてチーム力を上げてくるので、開幕すれば、実力どおりの結果が出るだろう。
そこで、現段階での開幕オーダー及び開幕ローテーションを考えてみたい。
一番打者の要件としては、以下のものが挙げられる。
①四球が取れる、②球数を放らせることができるから三振は多くてもよい、③先頭打者本塁打が打てる、④ランナー二塁からシングルヒットで本塁に還れる走塁技術、エンドランでも場合によっては一塁からホームに還る走塁技術⑤接戦において困難な場面で盗塁ができること
これに照らしてみると、カープでは丸が当てはまる。35年以上カープを見ていますが、カープの歴史上、丸は現時点においても総合力でみると最も優れた1番打者だと思います。課題は、④、⑤の向上でしょうか。外角の低めを安打にする打撃をシーズンに入っても継続すれば、出塁率は更に上がる。
二番打者は、三番打者の次に優れた打者を置く必要がある。
①四球が少ない、②三振が少ない、③併殺が少ない。④エンドランができる、⑤ランナー2塁からシングルヒット、場合によっては、犠飛で本塁に還れる走塁技術、⑥打率が3番打者の次に高く1番打者が盗塁して2塁のケースでタイムリーが打てる。⑦最悪でも振り抜いて進塁打が打てる(外野フライで進塁させてもよい)。
バントは、全くするなとは言わないが、簡単にアウトをやりたくないので、極力抑えて、エンドランで1、3塁の形を作るか、エンドランで本塁に還す、外野フライ、ファールフライで2塁に進塁させる野球をして欲しい。
現状では、菊池が最も当てはまる。菊池は高めの球に手を出すが、ここ2年三振を2桁に留めている。菊池の状態が良くないのであれば、①、③、⑤、⑦の当てはまる田中、野間を2番に据えてもいいと思う。
三番は、チームで最も優れた打者を置かなければならないと思う。三番打者の要件としては、
①打率がチームで最も高く、四球が少なく、タイムリーで二塁走者を本塁に返せる。②犠牲フライ又はゴロで三塁ランナーを返せる。③三振が少なく最悪でも進塁打が打てる。
三番が、ルナが適任であると思う。
四番は、三番、二番の次に打率が高く、勝負強いこと(得点圏打率が高い)、五番の次に本塁打が打てること。できれば、四球は少ない方がいい。
鈴木が適任だと思うし、もし、開幕に間に合わせてきたら迷わずに4番に据えてほしいが、やはり、オープン戦、練習試合、ウエスタンで打席をこなさなければならないので、早くても、開幕2カードが過ぎた辺りで一軍復帰であろうか。
中距離打者である程度率が残せる松山が代役を務めることになるであろうか。松山(左打者)は、長打力はないものの、ソフトバンクもアベレージヒッターの内川(右打者でありながら、松山よりも数段アベレージは上であるが)を4番に据えている。
五番は、2アウトで打席に立つことが多いので、4打席に1回でも大きいのを打って試合を決定付けることの出来る打者。三振かホームランのエルドレッドや、三振、四球が少なく当てるのが上手い故に、三番に置けば併殺を量産してしまう、長打力のある岩本、同じく併殺の多い新井(三振も多いが)がこれに当てはまる。
六番は、第二の一番打者ということで、野間がこれに当てはまると思う。野間が2番に入るようなら、田中が6番になると思う。
七番は、第二の二番打者ということで、田中がこれに当てはまると思う。作戦上は、バントは極力控えて欲しい。田中が2番に入れば、菊池がここに当てはまると思う。
八番は、簡単にアウトにならない、打てないよりは打てるに越したことはないということで會澤が当てはまる。投手がバントで送ることもあるので足が速いに越したことはないが、石原も會澤も速くない。次が投手なのでランナーを返して欲しいが、球数を投げさせてくれれば四球でも三振でも凡打でも構わない。下位打線で1点取れなくてもそれはそれでやむを得ないので悔いは残らない。
ベストではないが、現状では、個人的には下記の打順で行ってもらいたい。
(中)丸
(二)菊池
(三)ルナ
(左)松山(そこそこ肩も強い。天谷6番のときは、ライト)
(一)エルドレッド
(右)野間or(左)天谷
(遊)田中
(捕)會澤
しかし、緒方監督は下記のいずれかの打順でいくだろうな・・・。
(中)丸
(二)菊池
(三)ルナ
(左)エルドレッド
(一)新井
(右)松山
(遊)田中
(捕)石原
(右)野間
(二)菊池
(中)丸
(左)エルドレッド
(三)ルナ
(一)新井
(遊)田中
(捕)石原
or
(右)野間
(中)丸
(三)ルナ
(左)エルドレッド
(一)新井
(遊)田中
(二)菊池
(捕)石原
3安打で1点も取れない、良くても1点。追加点が取れずに、先発は試合を作るも、中田、今村(彼らはもう後ろではきつい)、一岡、仲尾次らが打たれてひっくり返されるという野球が展開されるだろう。
このままでは、創設当時の楽天、2008-2010のDeNAのように100敗近くするであろう。
次に開幕ローテーションは下記のとおりになると思う。大瀬良は一年間いないものと考える。
開幕カードは、DeNA、次の3連戦は中日とである。昨年は、広島が大きく負け越したカードである。
今季は阪神をカモにしていた前田が抜けたので阪神には、順当に行けば勝ち越せないだろう(しかし、僅差で勝ち越せる可能性がわずかにある唯一のカードかもしれない)。巨人には、巨人に強いK.J, 福井を中心にぶつけるだろう。対巨人3勝3敗の前田が抜けたので、残りのカープの投手で巨人に対して3勝3敗の数字を残せるのは誰もいない。巨人戦には10勝できないであろう。
DeNA三連戦
1 K.Johnson
2 九里
3 黒田
中日三連戦
1 福井
2 野村
3 横山
Johnson、黒田、福井は、6~7回を1~2点にまとめるだろうが、カープもリードを広げることができず、そのうち2試合は、中田、今村、仲尾次辺りが打たれてひっくり返されると思う。
九里は、4回3失点~5回4失点くらいに留めるだろうが、横浜の中継ぎを打てないであろう。
野村、横山は序盤で炎上して試合が決まることがありうる。
中継ぎ、抑えの差でDeNA、中日に対して1勝5敗と予想する。
後ろが弱いと勝てる試合も勝てなくなるのだ。
緒方監督は、岡田を先発起用することを決断したようであるが(薮田も先発調整させるようだが)、畝コーチや佐々岡コーチは何とか、監督を止めて岡田を後ろに持ってきて欲しい。岡田も薮田もリリーフのピースとして不可欠な存在である。フォーク(スプリット)は多投すると握力が弱まりストレートが走らなくなるので、先発であると100球前後でどうしても捕まる。
中田or 今村、Jackson、中﨑で戦える状態になったとか、去年より強くなったとか、冗談じゃない。
これでは、去年より明らかに脆弱になっている。
Jacksonは、柔らかい日本のマウンドでも153キロ出たが、打者が仕上がってきたら詰まらせアウトにできるか(ポテンヒットや外野の頭を越されないか)、それと、変化球が縦、横2種類のスライダーしかない。スプリットやハードカーブは投げられないのか。
先発は、横山プラスその他でも大瀬良でもそれほど大差はつかない。
岡田を先発に回せば大瀬良と同じくらいイニングを食って同程度の防御率を残すだろうが、岡田自体には負けがつかなくてもチームは後ろが弱くなるので負けが増えるだろう。
2015年まで、3年連続でホールドポイントがリーグ最少。
先発が57勝(2015年実績。プロ野球史上1989年の巨人の次に多いのではないのでしょうか)もして優勝できなかったチームを見たことがありません。ましてやAクラスにすら入れないなんて。
いずれにせよ、中継ぎ、抑えの層を厚くすることが急務だと思うのだが。