Last Updated on 2017年12月14日 by wpmaster
キャンプも中盤に入り、昨日は、広島にとって、2016年になって初めてのオープン戦が行われました。ここまでのところ、シーズンを棒に振るような大きな故障をした選手もないことが何よりです。
内川と自主トレをこなした鈴木が、主力級の投手が出ていないとは言え、いい形で打てており、自主トレの成果が順調に現れているので、シーズンに入ってからも、期待ではなく、本当にいけそうなので、首脳陣もそれほど我慢を要しないと思いますので、4番に定着して、最低でも規定打席には入って欲しいものです。シーズンに入ってから、当方の見る目に間違いがなかったことを立証でしてくれるでしょう。
打線は、一、二番が出て、四球が多く出塁率の高い打者丸を3番に置いて、ランナーを貯めてルナ、エルドレッド、新井に託すという野球では、3安打打ってやっと一点入る野球、3安打打っても1点も入らないという、2011年以降の野球が繰り返されるだけです。二塁打~本塁打の確率とシングル安打の確率、エース級は甘いところに投げてくれないということ、塁を埋めれば守りやすいことを考え併せれば、ランナーを貯めて一攫千金を狙うという野球が上手くいかないことは明白です。いい投手からは連打は奪えない、いい投手は、塁が埋まったらギアを上げてくる。ランナーを貯めてから4番、5番に期待するというのでは同じ失敗を繰り返す。
出塁率の高い打者は1番だけで、2番、3番は、足の速い、三振、四球の少ない、併殺の少ない打者を置いて、ランナーを貯めずに、2,3番で1点ずつ取っていく。そして4番を迎えるという野球をしないとエース級の投手と対戦して接戦を拾っていくということができません。先発投手陣が揃っている昨シーズンこそ、2番、3番で1点ずつ取っていくという野球をやらなければいけなかった。しかし、昨季は新井の.277がチームトップの打率でそれができなかった。今季はアベレージヒッターのルナが加入したわけですから、4番を迎える前にまずは先取点を確保するということを前提にしなければ、上位に行くことはできません。
投手陣も先日九里が3回無失点、中田が2回無失点と結果を出しました。両者とも、今後は、一定の間隔を置いて、3回→4回(ここまではオープン戦)→5回(ウエスタン)とイニングと球数を伸ばして先発調整させてほしいです。九里は、オフシーズン、中継ぎで結果を出していますが、力の落ちた相手に好投できたとしても、シーズン序盤は、中継ぎでも、打者の仕上がりの方が遅いので通用するかもしれませんが、交流戦辺りでは炎上するかもしれません。先発6番手として、開幕2カード目の3連戦に向けて調整して欲しいです。
中田も昨年、実戦には復帰しましたが、復活することはできませんでした。故障したのが右肩なので、故障前も速球派ではないですが、故障前の状態に戻すのは困難で、持ち球も多いので、本格的に先発に転向させた方がいいと思います。攝津のように先発としてブレイクしてくれたら、儲けものといったところです。
キャンプ地を見に行くことができないので、伝聞や動画を基にして書くことになりますので、説得力に乏しいものとなりますが、ここで、今回は、投手陣の成績予想をしてみたいと思います。オープン戦が始まったばかりで投げていない投手が殆どなので、昨年までの実績に基づいた妄想記事であることを予めお断りしておきます。
<h4>[先発]</h4>
K.Johnson 29試合 2.55 13勝9敗
黒田 19試合 3.56 8勝5敗
福井 28試合 3.30 11勝9敗
大瀬良 27試合 3.67 8勝12敗
野村 16試合 4.86 4勝7敗
九里 19試合 4.43 3勝8敗
中田 5試合 3.60 1勝2敗
48勝52敗
K.Jは、日本の打者はチェンジアップを苦にしないので、新球による上積みはあまりないかもしれないが、制球のミスが少ないので大崩はしないと思う。
黒田は、勤続疲労もあり、通年ローテーションに入るのは難しく、日本の打者は細かく動くボールを攻略することに長けているので、ツーシーム、ワンシーム、カットボールなどもそろそろ研究されて攻略されると思われる。
福井は、球が散って、先に点を与えずにリードしたままリリーフにつなぐと言う意味で試合が作れるので、攻略されかかる前の100球前後で交代させれば、他球団のエース級と投げ合って競り勝って勝ち越すだけのものはないが、他球団の4番手以降の投手と投げ合った試合を落とさないことで、トータル1つか2つの貯金を作ることも可能。
大瀬良は、今のところ、スロー調整しているとのことであるが、現状では、前田と比べて一つアウトを取るのに苦労しており、100球前後で先取点を許すなど競り合いに弱いので、他球団のエース級と投げ合いになったら、通常0-3位のスコアで大きく負け越すと思われるので8勝12敗ぐらいだと思う。
カープファンの方は、大瀬良の方が福井よりも評価が高いけれども、福井は、腕を振って投げると適度に散ってくれるけど、大瀬良と野村はストライクゾーンに集まる。大瀬良は、緩急がないから2巡目以降は打者は合せやすい(澤村同様大瀬良のような投手は抑えの方が向いている)。個人的には福井の方が数字を残すと思う。
大瀬良は、昨季は、登板過多だったので、3月の国際試合は選抜から漏れてくれないかなと思っている。
前田の15勝のうち、8か9を福井と大瀬良の2人で埋めることができれば現状では上出来と言わざるを得ない。
<h4>[中継ぎ・抑え]</h4>
中﨑 61試合 1.81 2勝4敗34S 10H
岡田 63試合 2.34 3勝5敗 28H
薮田 57試合 2.63 2勝3敗 20H
J. Jackson 43試合 3.77 1勝2敗 12H
戸田 34試合 3.46 3勝3敗
一岡 26試合 3.90 1勝3敗 8H
江草 33試合 2.86 0勝0敗
久本 13試合 2.70 0勝0敗
今村 15試合 3.86 1勝2敗
永川 20試合 4.70 1勝1敗
飯田 22試合 5.63 0勝2敗
佐藤祥 11試合 7.20 0勝0敗
今井 10試合 6.90 1勝0敗
横山 14試合 4.40 0勝0敗
仲尾次 10試合 4.50 0勝0敗
藤井 8試合 8.80 0勝0敗
その他1試合登板して防御率10点台~54点台の投手が一人か二人
15勝25敗
中﨑は、昨年の今頃よりは状態が良く力のある球を投げ、調整も順調のようである。
岡田は、巨人の吉原(元捕手)曰く、全盛時の斉藤和己のようなフォークを投げるとのこと、これが本当であるなら、中継ぎ、抑えが適任で、かなり期待したい。
薮田も先発で153キロを出し、フォーク、カットボールとある。あの荒れ球は、力をセーブしながら試合を作っていく先発よりは中継ぎ、抑えの方が活きると思う。
岡田と薮田の2人で50ホールドポイントを残してくれると有難い。
Jacksonは、阪神のマテオ同様、動画で見る限り、力でねじ伏せることができていないし、三振を取るにしろ、打たせて取るにしろ、アウトを取るのに苦労している。実力的には、ヒースの方が上であると思う。接戦のリードした展開では投げさせるのは困難なように思われる。ランナー有りのケースで投げることもあり、そうした場合では、自責は前の投手に付くから、数字そのものは酷い数字にはならないかもしれないが、やはり、同点乃至はビハインドで投げる投手ではないかと思われる。
江草は、阪神時代を10とすると昨季は8ぐらいまで戻ってきているので、今年は例年よりも出番が多いかもしれない。
先発、中継ぎ・抑えトータルで見ると、63勝77敗、順調に行けば5位ぐらいであろうか。
①K.Jが18勝、②大瀬良と福井のどちらかが12勝、③岡田、薮田、J.Jのいずれかが0点台の防御率の3つが、いっぺんに起こらない限りはAクラスは困難であろう。