ヒースを新外国人リリーフ投手と交代させること

Last Updated on 2017年12月21日 by wpmaster

カープの経営陣は、保留者名簿作成前に、ヒースと来季の契約を結ばないことを明らかにした。今後は、新外国人投手2名を獲得するとのことである。

来月3日からのウィンターミーティングにかけられている選手との下交渉に手応えを感じているのかもしれないが、期待は飽くまでも妄想、空想上のことである。計算も皮算用である。
適応している投手を敢えて取り替える必要があるだろうか。

新外国人のリリーフ投手を入団させてリリーフの選手層を厚くするにしても、契約を打ち切る必要があるだろうか。

ヒースは、リードした場面で登板したときの防御率は、2.63。

一点リードの場面では、防御率0.00、二点リードの場面では4.90、三点リードの場合が0.00。

一~三点リードの防御率 2.35

リードしているときの被打率 .245

同点時の被打率 .315

ビハインド時の被打率 .176

トータルの被打率 .238

FIPが2.24(バーネット2.22、山﨑1.50)

BABIPが3.23(大瀬良3.11)

LOB率 83.04(ジョンスン82.69%、前田 79.81、黒田 77.13)

ストレートの空振り率 11.18%(大瀬良8.46 一岡7.97 中﨑 6.21)

ハードカーブの空振り率 13.85

奪三振率 10.69・・・マシソン、オンドルセク、バーネット、呉、澤村を凌ぎ40イニング以上投げたリリーフ投手の中でトップ。

ランナー1、3塁、2、3塁、満塁の場面ではノーヒット。

右打者が二塁ベースより左に、左打者が二塁ベースより右に飛ばした打球 全打球の.400

右打者が三塁へ、左打者が一塁に引っ張った打球          全打球の.234

タイミングが合って捉えられたと考えられる捕邪飛  3本

 

相手チームがリードしたケースでは、守備固めが入り、レギュラーが引っ込み、打者のレベルが落ちるから、力のない投手でも抑えられる確率が高まり、力のある投手はセーブしながらでも抑えられるからビハインド時の防御率、被打率はあまり参考にならない。

野球は投球に詰まらされて野手のいない所に落とすスポーツ(髙橋慶彦、前田智徳)であることから、キレ、球威があるが球が高いということが言えるが、捕手を立たせての投球練習をやめることで改善の余地はある。

BABIPが高い投手は、フライアウトが少なく飛ばされにくくヒット1本で炎上しないことでもあり、奪三振が多い投手は、一本のシングルヒットでBABIPの数値が跳ね上がるが、防御率が悪くないことから、連打で繋がれて炎上していないことであり、このことは引っ張られた打球が少ないことや守備力の良し悪しを排除したFIPと相関関係があり、LOB率(残塁率)にも現れている。

アウトを取りにくい打者とは勝負せずにアウトの取りやすい打者から取っていくという臨機応変な慎重な投球ができ、僅差の場面ではオールオアナッシングの投球よりは慎重な投球が必要となる。この点は、四球率の高さ3.44とも関係している。

LOB率が高いということは、ゴロで併殺を取らなければならないところで取れる球があること、ゴロや犠牲フライが許されないケースでは三振を取れる球があるということで、奪三振率の高さと相関関係がある。

追い込んでからの被打率は、投げている球そのものが悪くないので、相手打者の研究、配球で改善できる。

前半戦は、左足を上げるときに上体が棒立ちで左肩の開きが早く横ぶりになり、球が見やすくなり、又、シュート回転したり、スプリットやチェンジアップが抜けずに打たれていたが、6月に再昇格してからは改善されている。クイックやセットポジションでの投球も向上した。
Whipも再昇格前の2.12から1.25にまで改善させている。

黒田の残留交渉が水面下で成功し新外国人投手の先発を入団させる必要がなく、リリーフ2枚を入団させれば良いと考えているのか。

たとえ、黒田がもう一年現役を続けるにしろ、前田が抜けることがほぼ100%であり、黒田も勤続疲労が付加されて今季の数字を上げげられるとは限らないので新外国人投手の先発は必要であると思うのだが。

外国人野手は、エルドレッドが打てなくなったり、故障があったり、外国人投手が結果を出せなかったり、故障離脱した場合に備えて若しくはエルドレッドとの競争で一軍で試合に出るという考え方や、又、鈴木や野間を育成するという立場に立てば、通年活躍しなくても差し支えないので、シアーホルツも故障が多いので、もう一人外野手を入団させるにしろ、守備が良く、左投手も克服しつつあったシアーホルツを残して置かず(腰痛もプレーを再起できないほど重症ではないとの事。シーズン中の復帰はできなかったが、ファームで打席数を積ませればブランクは埋められる。)未知数のプライディーと交代させたことといい、今回のヒースといい理解に苦しむところである。

鼠径ヘルニアの手術からロクにリハビリをさせずに翌シーズンの開幕から投げさせたことにより、成績を落としたサファテと異なり、ヒースは故障をしたわけではない。

代理人が条件面の釣り上げて来たのであろうか。

巨人は西村が故障から復帰していない。外国人枠を投手4:打者0で来ないとは言い切れない。

ヤクルトはロマンとバーネットが抜ける。

阪神も呉が退団濃厚である。

中日は、田島は一度潰れているし、福谷、又吉も潰れかかっている。

ヒースは、他球団の打者の弱点を知っている。

ヒースに自分のチームの打者の弱点を聞くことができる。

相手投手、コーチはカープの打者の弱点を知っている。

他球団もヒースの弱点を知っている。

ヒースも弱点を補強できる。

セリーグの複数球団がヒースについて調査して入団交渉してくるであろう。

ヒースが抑えで通年投げてきたら、カープは、一年通して一点も取れないであろう。

カープ打線は、ヒースに打率.110~.140ぐらいに抑えられるだろう。

外国人枠を投手2:野手2又は三塁手も入団させて投手1:野手3という起用をして、フィリップスやザガースキーのようにリリーフ投手を二軍に据え置いて、鈴木や野間を中途半端な起用の仕方をして大味な野球をして接戦を落とし、Bクラス、最下位争いすることが繰り返えされるのであろうか。

[追記]

ヒースはギアを上げるのが遅いことを考えれば先発に回すという考え方も成立しますが、球数が多いのでイニングが食えるかを考えると現状では中継ぎ抑えの層が薄くなるのでやはりチームの編成面を考え併せるとリリーフに置いておきたいところです。

球団側もヒースの先発再転向を含めて残留を考慮に容れていたものの、ヒース側との条件面での折り合いがつかなかったことと、契約書にサインしていない現段階では球団側の空想にすぎませんが、黒田との下交渉で手応えを感じたのことからヒースとの契約交渉を打ち切ったのではと推察されます。

前田の穴を少しでも埋めるということと、黒田が今シーズン並の数字を残せるかということを考えると、球団側は抑え2枚と下交渉を進めているようですが、先発の補強も考えてもらいたいものです。