前田のポスティングによるメジャー移籍容認と新外国人投手

Last Updated on 2017年12月21日 by wpmaster

カープの経営陣が遂に、前田健太のポスティングによるメジャー移籍を容認した。

木村昇吾についても、海外FAは保留者名簿に記載していなくても差し支えないとの解釈が成立し、再契約しないことが決定した。

安部、上本らの実戦起用による育成(欲を言えば加えて金銭トレードによる他球団の若手を探す)で対処できるし、勿体ないとは思わない。

再契約しないという方針は間違っているとは思わない。

木村昇吾の決めたことを尊重したいと思う。

ヒースについては、二軍で調整して、再昇格したばかりの6月から8月までの間に勝ち継投に組み込んで試すことなく専ら同点又はビハインドの場面で起用した挙句に自由契約の方針を固め、それなら何故二軍に落として調整させたのか、ヒース以上の成績を残せるかどうか未知数の新外国人のリリーフ投手を探すという、今ひとつファンとしては納得の行かない動きを示しているのだが、チームの再建、リリーフの再編成について、今いるメンバープラス新外国人の中から行っていくしかないであろう。

既に決まったことをあれこれ言っても後戻りすることは困難なので今後の動きを楽しみに待ちたいと思う。

リリーフ投手は、カープに長年在籍するであろう既存の選手の中から育成する必要があること、外国人選手によって補強するなら先発の方であることは既に述べた。

今村も一岡も故障した箇所が、休みながら投げて治癒できる肘でなく、右肩であるので、スポーツ医学が発達した現在でも、ストレートのスピード、キレが故障前の水準まで戻ることはほぼ絶望であるだろう。技巧派投手として生き残るしかなく、セットアッパーはとてもじゃないが任せられない。

4点差以上リードした最終回を、無双しなくてもいいからアウトカウントを増やすことを重視しながら試合を早く終わらせて中﨑の登板過多を回避し負担を少なくしてくれればというところである。

勝ち継投の投手として考えていたヒースがいなくなった現状、岡田と横山のどちらか一人がリリーフ投手としてモノになってくれればというのが現実的な見方だと思う。

リリーフ投手の育成期には、育成途上の若い投手の欠点をカヴァーする助っ人の存在が前提となる。そうでないと、その間チームは低迷するからである。

新外国人投手については、ウィンターミーティングの俎上に上がっている投手については、既に複数球団が把握して下交渉を済ませていると思われるが、新外国人のリリーフ投手が、勤続疲労で摩耗し、峠を超えた、通算成績の数値が大きいゴッセージやチョークのようなベテラン投手でなく、若手の来年ピークを迎えるであろう萌芽期にある投手(27歳~29歳位)であることを願うばかりである。過去のマックスの数字ではなく、今シーズン終盤でのメジャーでの投球内容を見て決めて欲しい。2014年か2015年にメジャーで30イニング未満で構わないから防御率1点台から2点台の防御率を記録した投手であって欲しい。

日本の打者はチェンジアップやツーシームを苦にせず、スプリットは、投げ過ぎると握力が落ちるから、ボールが抜けずに、又、ストレートのスピード、キレ、球威が落ちる。新外国人リリーフ投手としては、先ず、常時150キロ以上のキレのあるストレートと、縦横のスライダー、パワーカーブ(ハードカーブ)を決め球に三振が取れる投手であること。ミコライオのように157キロのシュートで打たせてとる投手ではなく、ゴロアウトや犠飛の許されない場面で三振の取れるサファテのような投手であって欲しい。

それと、過去に肩を故障していないこと。

長身のオーバースローで角度のある投手で日本のプロ野球に適合しなかった選手を殆ど知らないから、長身の投手はフィールディングに難はあるかもしれないが、肩の開きが早くなる、横振りになる、球の見やすい、遅く見える投手やサイドスローやアメリカでは全くと言っていい程いないがアンダースローやスリークウォーターは止めておいた方が良いと思っている。

新外国人リリーフ投手には0勝防御率0点台、更には浅尾の0.40を破る防御率を記録して欲しい。

尤も、回跨ぎや4連投とか70試合とか90試合投げさせるとかは止めて欲しい。

先発投手の方は、黒田の契約更新に目途が立っていればの話であるが、35歳~36歳くらいのメジャー通算70~80勝前後の、過去にメジャーの規定投球回を2~3回クリアし、直近3年にメジャーで100イニングか先発で5~6勝したことがある3Aのベテラン投手であることを願っている。更に、日本に来て防御率3.20~3.30位を残し、6~7勝くらい、あわよくば10勝してくれればいいと思う。

いずれにせよ、外国人の三塁手は獲得しなくていいから、投手2人に金をかけて欲しい。

来季の一軍外国人枠は、投手3:打者1での起用を願っている。

[追記]

前田の穴を埋めることは困難ですが、黒田が契約更新(下交渉は済んだ上での来日でしょうが、契約書にサインするまでは、球団側の空想にすぎないので見る側は予断を許しませんが)すれば、ぶっちぎりの最下位は免れ、ヤクルト、中日、DeNAと最下位争い(良く解釈すればAクラス争い)できそうです。エルドレッドの4番は安定していませんし、新井がエルドレッドの控えに回る位の打順の底上げがなされなければ、すなわち、エルドレッドと新井を同時起用しているような今シーズンを繰り返すようでは、攻守において(特に外野守備)拙い状況だと思います。大砲としては個人的には何度も述べさせて頂いておりますが、鈴木誠也を推しています。

[追記]

外国人の場合は日本人が戦力外になるときのように球団側から契約を切るか残すか決めれるわけではない。

ヒースの今季年俸は、9,000万円。

最近の外国人選手の場合、選手側にカープ以外の球団との交渉権を認めない条件が付されている場合もあるので断言できませんが、当方も前日の記事でも述べさせて頂きましたがヒースの代理人が条件を釣り上げたことは考えられると思います。カープの提示額が減俸であったのであれば、カープの側が条件を改定するとか歩寄りをして移籍を阻止する努力は見せて欲しかったです。

[追記]

バリントンは、セリーグでどの位の数字を残せるかがわかるというメリットはありますが、反面、セリーグの打者に慣れれれている、覚えられているという面がありますので、個人的には新外国人の方が良いように思います。