日本ハム対ロッテ5回戦
先発は、鈴木健矢とCCメルセデス
鈴木健矢が6回無失点、ロドリゲス、田中正義、石川直也も無失点に抑え、2-0で勝利、連敗を4で止めました。
このサイトは、ファンと勝敗に一喜一憂し共感し合うサイトではありませんので、慶弔祝賀コメントは書きません。
このサイトの執筆者はキチガイですので、今回も重箱の隅を突きます。
一人ランエンドヒットでしなければならないこと
8回裏一死一三塁、打者清宮
このところ、私は、一死一三塁のケースであっても、打者万波、今川の場面では、一人ランエンドヒットで差し支えない、野村、清宮の場合は、基本、一人ランエンドヒットで差し支えないと書いています。
一人ランエンドヒットでしなければならないことは下記のとおりです。
①後続の走者は、ワンウェイリードを取り、先行する走者の犠牲となる。投手がセットを解いた後、二次リードを取る又はスタートを切る。
②先行する走者は、右投手の場合、打者がフライングエルボーをした後、スタートを切る。
③先行する走者は、左投手の場合、セットを解いた後、二次リードを取る又はスタートを切る。
④投手又は野手が投球肩を一塁又は二塁に向けセットを解いたらスタートを切る。
⑤全ての走者はオーバーランする。
⑥全ての走者は、投手が投球腕の前腕部を回内後、投球腕の腱板が凹んだら進塁する。
⑦打者は、ワンバウンドを空振りしない(神主打法の禁止)
⑧打者がワンバウンドを空振りしたら帰塁する。
⑨打者がワンバウンドを空振りしなかったら、後続する走者の単独盗塁又は、重盗となる。
⑩投手がセットを解いた後、後続の走者がスタートを切っても、その投球を打者は水平に捻転せずに引っ張って本塁打して構わない。
すなわち、スモールベイスボールから一人ランエンドヒットに変わった場合、打者の制約が減りますが、走者のノルマが減るわけではないのです。
打者清宮、投手は、左投手の中村稔弥です。
一塁手井上晴哉、二塁手は、一二塁間のラインの内側、走者の前に守ります。井上晴哉は、一塁送球に触れることができる位置に守っています。
遊撃手の友杉は、走者の後ろに守ります。
三塁手の安田は、二三塁間のラインの内側、三塁ベースの本塁寄りのライン上、三塁走者の後ろに守ります。安田は、三塁送球を触れることができる位置に守る。
松本剛は、清宮に対する初球、中村稔弥がセットを解いた後、二次リードを進め、二塁ベースとの距離を詰めています。中村稔弥の腱板が凹んだ後、スタートを切ります。
清宮は、フライングエルボー後、左腕前腕部を回外し、トップを作り、左腕上腕部の内旋を止めます。
遊撃友杉は、二塁に走ります。
二塁手の中村奨吾は、二塁送球のカットに入ります。
捕手田村は、二塁に送球してくれます。
松本剛は、右股関節を外旋、右膝を伸展、左膝を屈曲して二塁ベースを蹴ります。二塁ベースを蹴った後、右股関節を更に内旋します。
しかし、三塁走者の江越は、スタートを切っていません。
得点することができません。
「深めに守る=1点はOK」ということではない。深めに守るのは1点もやらないことができるからである。
リスクが実体のない観念であるのと同じく、選手が得点を取ってくれるという信頼も実体のない妄想にすぎない。
水平に捻転せずに本塁打を量産できる打者に対して投手は必ずしもヘッドの届くコース、高さに投げてくれるとは限らない。出塁するという貢献はできるが、走者を還すという貢献はできない。
ヒットを打てない打者が、ヒットを打つという手段以外で進塁をアシストし走者を還すのがリーグ優勝できるチームである。
先取点を許して追い付き追い越すのは、無失点のイニングを重ね、先行して逃げ切るのに比べて倍の労力を要する。
試合序盤から1点もやらない守備をするのは間違いではない。試合前半であろうと、三塁に走者が進んだ後に一塁及び二塁に送球しないのは正しい。
しかし、1点もやらない守備=前進守備ではない。
必ずしも前進守備が1点もやらずに済むとは限らないことは、前進守備支持者も理解している。
内外野とも深く守るのは、フォアハンドシングルで打球に触れることができるからである。
ファハンドシングルで打球を叩けば、ベアハンドでほ捕球できると共に送球のトップもできる。
定位置でフォアハンドシングルで打球に触れて投手を助けることができないのであれば、後ろに下がれということである。
走者より後ろに守れば、走者は投手がセットを解いた直後にスタートを切れない。
走者より深く守るのは1点もやらないことができるからである。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照