今季は、是が非でも4番は一人の選手に固定することです。

年末には、赤松の胃癌発表がありました。今季の復帰は無理だと思います。兎に角、死なないでもらいたい。他の選手は、3連覇してくれると思うので、ゆっくり治療して、3連覇目の優勝の輪に加わってくれたらと思います。

さて、今季のペナントの話に戻りますが、

シーズン終盤には、鈴木誠也について、「神ってる」を用いる評論家の数が減りました。3回に一回安打を打つ選手に対して、PCで知りましたが、くだらないメディアが「神ってる」を流行語大賞に選んでくれました。

仮に、人間にはできない技をやってのけたという解釈にしろ、神は存在しません。ホームランを打つのも、エラーや三振をするのも鈴木誠也です。

せっかく、忘れかけていたのに、再び、むちゃくちゃ気分を悪くさせられました。

巨人さんは、大幅に補強してくれたようですが、先発ローテーション基本6人。

菅野、田口以外は、確定していません。山口俊は、「全盛時」の大竹レベル、吉川は、打球を飛ばすのが難しい年に、防御率1.71を記録した、いい投手で、今季も7勝しましたが、おおよそ2イニングに1回四球を出す投手。

仮に山口俊や吉川がローテに入って10勝しても、9勝した内海や6勝の大竹のどちらか一方又は両方がローテから外れることもあり得るので、昨年のチーム勝ち数に20勝がプラスになるわけではありません。

小山はトレードされました。高木勇人、桜井、今村ポレダらは期待はできますが、外国人には枠があります。高木勇人、桜井、今村は数字を残すことは断言できません。マイコラスやカープが打ち込んではいるが、実績があり侮れない杉内も故障前の投球ができるとは限らない。

森福は、投球をみるかぎり、青木高広>森福>引退前の河内という評価です。一軍投手枠が事実上は、12人だとすると、中継ぎは、6人。

澤村、マシスンは確定。山口鉄也、宮國、西村、高木京介、戸根、田原、長谷川、新外国人のカミネロらを蹴落として常時1軍に入るのは難しく、一度も昇格できないこともあるかもしれない。

しかし、山口俊、マイコラスを救援に回して勝ち継投に入ってきたら、かなり手強いです。

陽が一番に入って、2番長野で1点返し、坂本、阿部を迎えるという打線もかなり嫌ですね。

阿部は、今年、91試合の出場に留まり、衰えを見せていますが、120試合ぐらいスタメンで出てきたら、今年の新井の数字を軽く凌駕する成績を残し得るので(やってる本人は大変だが)ペナントはかなりキツいと思います。

年が明け今季のペナントですが、連覇をする上で、広島にとって、投手陣の整備が最優先ですが、打撃も疎かにはできません。一昨年は、黒田が復帰し、バリントンが退団したので、3位と予想しましたが、Aクラスにすら入れませんでした。

昨季は4番は新井を中心に松山、ルナが日替わりで務めました。

3人とも、優勝に貢献してくれましたが、連覇を前提とすると、又、新井、エルドレッドも先が短い。現状維持ではなく、見直しも必要だと思います。

監督は、鈴木誠也の4番も全くあり得ない話ではないとしました。

昨季俺は、開幕前、鈴木誠也の数字を.292 18本 67打点と予想しました。きちんと見て言いましたので、適当には言っていません。

当初は、4番にしろという私の意見に対して、いい加減なことを言うなという声が多く、引っ張ることしかできないアイツにこの数字が残せるわけがないという声が大きかった。

昨季は、俺の予想を上回る成績.335 29本 95打点を残しました。

カープファン内外のアンチは、盛んに今年1年良かったからといっても来年このような数字が残せるかわからないと言います。

鈴木誠也は、クッションのように両膝や足首を柔らかくクッション運動して、左足をスクエアで投手方向に踏み出し、つま先で軽く地面に触れ、そしてミリ単位で引いて左足の着地する位置を前にしたり後にしたりしながら柔らかく着地する(両足の股関節の外側の筋肉を柔らかく運動させながら重心は、前足→5%ぐらいを後ろ足に移動→前足)。すなわち、それで前後のポイントを調整しています。左肘と腰の間の空間を前後に幅を広くする、すなわち奥行(懐)を深くしています。左膝が伸びて差し込まれることがありません。スイングした後、顎が上がったのを見たことがありません。

落合(右打者)や小笠原(左打者)は腰を引いてテイクバックするので左右の奥行は広いですが前後の奥行は深くありません。また、新井や大谷やエルドレッドのように背の高い選手は、左肘から腰から膝の縦に空間が深いですが、膝を緩く幅広く動かすことができないので、テイクバックのときに前足の膝が伸びてしまい、奥行を深くすることは難しい。

大谷は肩甲骨周辺の筋肉を使って広角に打っています。

落合はテイクバックのときに左腕が伸びるので、速い球に対応すると右方向の打球が増えます。

新井、菊池、エルドレッドは、肩口からバットを最短距離で出すので右方向に打球が飛びます。

鈴木は、ステップのとき右膝が強く曲がって泳ぐということはあまりありませんが、錯覚によるスピードに対して、左膝から下で着地するまでの左足のコントロール(調整)が未だ巧くない。

シーズン中は、足を上げたときでもトップの角度が固まりましたが、ポストシーズンでは、足を上げたときトップの角度がブレ、始動が早くなり、左足のステップのコントロールも崩れていました。

山田、筒香に比べ、三振79は、ホームラン打者としては現在でも少ないが、左足のコントロールが巧くなれば、前田智徳並みの三振数に減らせることができる。

それと、速度を評価するのが難しく、始動を調整しにくい、ほとんどの選手が苦手とする真ん中、外角のストライクゾーンよりボール2個分高いコ-スも、オリックス戦で本塁打を打ったとはいえ、打率が低い。

更に、鈴木は、右足の位置を決め、ここで初めて右足にも力を入れます。膝でクッションを作っていたので、右足のラインがピタッと固まります。

後の腰の周辺の筋肉をゆっくりと回転しながら前に出していきます。右足の膝はルーズに曲げたままです。

ダウンスイングの選手は、ミートポイントが狭いので率が残せません。グリップを体の近くで回し、後の手首をインパクトの際に固める、いわゆるヘッドを立てる選手は、本塁打を量産できません。

江藤智、緒方孝市、ロペスは、ダウンスイングではないですが、投手から見てインパクトの際に肘が捕手方向に出っ張って「へ」の字になります。

鈴木は、左手主導で、左手首を下げ、一塁側に左腕を伸ばし、グリップを落とし、グリップよりも、右肘を先行させて、ヘッドを下げて(手首を固めず)、放り出すように右腕を伸ばしますので、バットの芯が横に長くなります。肩幅が広く捕手寄りに壁ができています。

ストロークも長くなります。ストロークが長いところは、前田智徳やイチローに共通します。本塁打王を獲得したことはありませんが、彼等はホームランバッターです。確かに、ストロークの長い打撃は、バットが最短距離で出ていませんが、いかなるスピードにも柔軟に対応でき、ボールとバットの距離が保てるようになります。

鈴木の方が前述の歴代の打者に比べ、奥行は深いと個人的には思います。

鈴木は、ここで右肩が下がります。

田中広輔(左打者)、坂本(右打者)は、前足で弧を描いているので、インサイドに差し込まれます。

田中広輔は、左肩が下がりますが、坂本は、右肩が下がらず、体の近くで手首を回すので、右腕、肘を畳んで、左肘を引いて窮屈ながらも安打にしています。

後の肩が下がる打者はインコース高目に力が伝わりませんが、鈴木は、奥行を深くし、腰の周りの筋肉の使い方、右膝の回転を覚え、スクエア(スクエアは入団する前からだが)からステップして膝の割れを作りつつもそれを抑止することで、腕、肘を畳まずゆとりを作って打ち、X軸もキープでき、昨年までよりはインハイの打率は改善されつつあります(.200→.241)。

鈴木は、バットをボールの斜め下2/3ぐらいにくぐらせて右肘をダンベルを持ち上げるように動かし、バックスピンをかけます。ここで右手首に力を入れ、右手首の下がりを抑止しています。

この打ち方を修得した選手だけが本塁打を量産できます。

昨年までは、鈴木も落合同様、インパクトの際に、左肘が開いてインコースに力が伝わりませんでしたが、菊池雄星のインサイド157キロを安打してから、左肘を肋骨に沿わせて軸を回転させることができるようになりました。重心も後ろ足に残っている。

打った後、左膝が伸びて右手首の返しが強いので、そして頭のところまで振り切るので、左方向の打球が伸びます。29本塁打中22本、3/4以上がレフトスタンドです。緩い球だと、打球にスライダー回転をかけることができてファウルにならない。

右方向の打率は、65-28 .431と、28安打は、他の選手が100打数要するところですが、65打数でやってのけます。右方向に打てるけど、圧倒的に右打ちを試みない。調整の過程でやるだけである。

大谷は、左打者だからボールが見やすいというのはあるが、新井は、右打ちができるから、インコースの打率が高いのではない。鈴木のような打撃ができないから右打ちをする。新井にしろ、大谷にしろ、リーチが長くて、インコースや速い球に弱点があるから、ストロークを長くすると振り遅れて空振りする。それ故に、最短距離でバットを出し右打ち(大谷は左方向に打つ)をするのです。

右に安打が飛ぶと言うことは誠也にとっては、相手投手に敗北したということなのだろう。

完成したとは言えませんが、打撃は本物だと思います。

打撃をみる限り、メジャーは興味ではなく、相当本気だと思います。個人的には、メジャーでもやれると思うし、数字を残してメジャーで引退して欲しいと思う。

日本にいる間は、最も悪い年で、.270 23本 82打点ぐらいで、10年目まで日本にいたら他に.290台が1回あるぐらい。Maxで打率が年間.380、本塁打が48本、その次が43~44本、打点が130ぐらいだと思う。日米通算2000本安打、生涯打率.300は記録すると思います。

今季以降コンスタントに.305~.316 32~38本 94~113ぐらいは残すと思う。

本人は、まだレギュラーを取ったとは思えないと言うが、高卒4年目で.333超えは右打者初。完全にレジェンドコースだと思うけどな。

最もレギュラーを外れる確率の低い選手である。

三番最強説を採る筆者ですが、引っ張り専門の打者なので、足が速いとはいえ、2桁併殺はやると思う。

3番よりは、4番の方がいいかと思う。

ファンの間では、四番は、ケースに応じて日替わりで対処するという意見もあるようですが、4番は、ロースコアの接戦のビハインドをひっくり返せる選手、追加点を取って試合を決める選手。4番は、誰も打てない投手の難しい球を打てる選手。2,3、4番は、つなぐことが役割ではない。欠けたら相手投手は組しやすし。チームにとっては、抜けると大きな穴になる。

4番は、毎試合出れる選手でなければならない。

150キロ以上の球の打率.381でセリーグの右打者一位

得点圏打率が2015年.358、2016年が.346。

2ストライクと追い込まれてからも.270以上打ち、セリーグ1位。

1,2打席目よりも3,4打席目の方が打率が高い。

長年Bクラスにいたチームにはいない、常勝チームにいるような”強い打者”である。

俺は、鈴木誠也を143試合全試合フルイニング4番で固定しろと言いたい。

プレッシャー云々、メンタル云々、リスク云々、実体のないことを言うなや。

ファンの皆さんは、目標を聞かれて今シーズン前に、10割 100本 200打点、今オフに10割 200本 1,000打点と答えたのを見て笑っておきながら、

本当に10割求めていないよな?

去年の開幕前は、ロクな実績がなかったから、俺の言っていることの方が実体がないと言われても仕方がないが、今年以降は違う。

.332と.334は違う。.334は、打撃が上手くできないときでも、毎試合最低1安打ずつ打てないとできない。

.333超えの選手で、1年限りでダメになった選手は知らない。

鈴木は、既に昨年中も研究され、今年も研究されるが、そんなに簡単に崩れるような打撃ではない。すぐに打撃を修正できる。

「最高です」の連呼は、インタビューの受け答えがつまらないから「最高です」以外言うなと菊池に言われたからで、ボキャブラリーがないからではありません。

自分の打撃について、自分の言葉で語れており、素人にもわかりやすい。

漢字と英単語を知らないらしいが、野球ばかりで勉強やらなかったからできないだけである。

自分が打てなかった打席で、あの投手は、1球目に何を投げてきて、次は何・・・と全て憶えている。

実際の打撃そのものを見ても上に挙げた数字ぐらいは、絶対打つって。打たなかったらスポナビブログ引退してもいいよ。

現在のチームでは打撃の完成度はずば抜けている。今と昔では、投手のレベルが違うと言えばそれまでだが、冗談抜きに山本浩二、前田智徳よりもレベルが高い。

鈴木で打てなければ誰を4番にしても負けたというぐらいのレベルには達している。

鈴木の143試合4番固定は、ギャンブルなんかではなく、最も勝つ確率の高い作戦だと思う。

3連覇目の終盤には、プロ入り100号本塁打を打つだろうから、そのときにでも、緒方さん、誠也に「あのときは悪かったな」と言ってあげてください。

[追記]

昨年は、私の予想を遥かに上回る数字を残してくれたわけですから、私の見方なんてまだまだです。当たったうちに入りません。

今年も、良い方に予想が外れてくれる分には、全然構いません。

スロースターターなので、前半戦は数字が伸び悩むでしょうが、シーズンを終わってみれば、それなりの数字は残してくれると思います。