延長に入ってからの阪神投手陣には手こずったが、勝ちに等しい引き分けだよな。

Last Updated on 2017年12月21日 by wpmaster

03/08/2017 17回戦 広島5-5阪神 マツダスタジアム

阪神との三連戦。

この日の先発は、九里と岩田。

九里は、立ち上がり、フィニッシュのときに三塁側に残る。

すなわち、腕が最後まで振り切れていないんだな。

そこをロジャース、鳥谷を始め阪神打線に捕らえられて4点取られた。

5回、ロジャースに対しては、フィニッシュで右足を左足の前を通過させて、

一塁側に上体を倒して重心移動してライトフライに打ち取った。

やればできるのだ。

5回5失点なら、カープ打線のレベルを考えれば、ギリギリ試合を作ったよ。

次回以降も先発ローテで投げさせていいよ。

九里は、5回 85球 10安打 2奪三振 5失点(自責4)

岩田の方も球速表示はMax145キロと数字上のスピードはあるのだが、

右足で弧を描くので打者の目線からは遠く体感速度は感じられない。

エルドレッドやバティスタのところでは、トップを作ったときに左肩が下がり

手首が寝てボールを引っ掛ける。

岩田の出来も良くないのだが、カープ打線は、新井さんの投手方向にステップして開かずに打ったライト前と田中のニゴロの間の2点。

岩田を打ちあぐんだ。

岩田は、5回1/3 87球 4安打 5奪三振 3四球 2失点(自責同じ)

ヘーゲンズは、カット系、ハードカーブと2球ほど、トップを作ったときに右肩が下がりボールを引っ掛けたが、坂本は振ってくれます。

會澤が二盗を刺し、エンドラン失敗。

前回登板の一塁側に早く回るのを修正し、2回を20球 1安打 3奪三振 無失点。

阪神は、6回途中から登板の桑原が、1回2/3 20球 1奪三振 無失点

Jacksonは、フィニッシュで、右足を左足の前を通過させ、一塁側に上体を倒しての重心移動が早くなりすぎずに

重心移動できた。

トップを作ったときに右肩が下がることもあったが、スライダーを投げるときには、

トップを作ったときに肩、肘が高く上がっていた。

スライダーが縦回転でよく落ちる。

この試合のJacksonは、良かったですよ。

Jacksonは、1回 11球 無安打 1奪三振 無失点

9回は、佐藤祥万が今季初登板。

大和に対し、2、3、4球目

坂本に対し、初球、2球目

右足で弧を描く。

坂本の2球目では、トップを作ったときに、肩がへこんで手首が寝る。

ボールを引っ掛ける。

どういうことかと言うと、バックスピン(ホップすると錯覚させる球)が掛かった球が投げられていない。

膝が開くので球が遅く見えるということ。

レギュラーでない下位打線だから抑えられたが、レギュラークラス、上位打線には通用しないだろう。

佐藤祥万は、1回 15球 1奪三振 無失点

マテオは、左足で弧を描き、また、トップを作ったときに右肩が下がり手首が寝てボールを引っ掛けることがあった。

しかし、広島打線は打ち崩すことができない。

マテオは、1回 20球 1奪三振 1四球 無失点

ドリスは、新井のときに、スライドステップのとき微妙に弧を描いた。

新井のコースヒットの後、エルドレッドはフォロースルーが大きいことで詰まらされながらもレフト前に打球が落ちる。

新井は、この試合、守備でも、予め右足をベースに付けて左手を伸ばさずに、ベース上に立って打球に備えるというプレーで捕球するというのがあった。

代打松山がスプリットを右手主導で手首の返しをこらえてライト前に引っ張り3-5。

西川のとき、ドリスは、トップを作ったときに右肩が下がり手首が寝てボールを引っ掛ける。

この日のドリスは、キレがない。

ドリスは、フィニッシュで一塁側に回るのも早い。すなわち、膝の開きが早い。

西川は、ドリスの真ん中高め真っすぐ系をトップを深く入れ相当ポイントを前にしてストロークが長い分ヘッドが走った。

広島は5-5の同点に追いつく。

ドリスは、1回 30球 4安打 1奪三振 3失点(自責同じ)

しかし、センターが回り込んでワンバンで捕った当たりで一塁から本塁へ帰った野間の走塁は、

尋常じゃねえな。

それと、西川くん、本塁送球の間に二塁に走らにゃあかんで。

延長に入り、本拠地の試合の場合、優れた投手の順から投げさせるのが基本的な方法論。

必ずしもクローザーから投げさせろということではない。

福留は、ポイントを後ろにして失速の小さいカット系は差されても、

体が前に出されないので、フォークボールは前で拾うことができる。

中谷は、失速の大きいシュート系の球は、対応しているが、体が前に出されるので、縦の変化には対応できていない。

カット系の球で打ち取る中﨑を先に投げさせたものと考えられる。

中谷に今村をぶつけることで一塁側への回転が早くなるのが修正できているかを確認することができる。

メグも畝も現場で阪神の打者の動作、カープの投手の動作を観察した上で中﨑を先に出したのであって、

前の試合の結果を見て日和ったわけではなく、柔軟に対応したものと解したい。

中﨑もあまり良くはないが、三振を取った球は一塁側に重心移動できていた。

今村も昨日よりは重心移動ができていた。

中﨑は、1回 13球 1安打 1奪三振 無失点

今村は、1回 無安打 1奪三振 無失点

一岡は、スライドステップのときに左足に負荷がかかり、

瞬発力が消耗した球を大山に手首の返しをこらえながら打たれた。

原口に対しても、トップを作ったときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛ける。

一岡の球のキレは良くない。

しかし、良くないながらも踏ん張った。

一岡は、1回 10球 無安打 1奪三振 無失点

岩崎も、右足で弧を描くことがある。

ステップするときに右足に負荷がかかる。

これでは、瞬発力を消耗するし、打者もリリースポイントと目線が遠いので遅く見える。

岩崎は、トップを作ったときに左肩が下がり、ボールを引っ掛ける。

それでもフィニッシュの重心移動はできている。

岩崎も真っすぐ系の失速が大きいが、鈴木を始め、広島打線は始動が遅れる。

今日の鈴木は、初回、岩田のアウトローのストレート145キロをバットを肩と耳の間から出して

レフトに引っ張ったシングルヒットのみ。

11回安部のインハイをヘッドを残して打ったレフトの頭上を越える二塁打の後、白濱のレフト前へ抜けるコース安打が出るが、

極端な前進守備を敷かれ得点できません。

安部も足を滑らせたが、中谷のチャージも速かった。

安部と白濱の間の野間も、アウトローのスライダーを泳いだで(前膝がつま先より前に出たセンターフライだが、

バットを担ぐ構えにしてから、内容は悪くない。

岩崎は、2回 33球 2安打 2奪三振 1四球 無失点

髙橋聡文も、右足で弧を描くことがあるが、丸は打ち損じた。

髙橋聡文は、1/3 5球 無失点

松田は、ステップのときに左足で弧を描かない。

低めの球も伸びがあると錯覚させることができる。

いい球は、桑原よりも上。

しかし、トップを作ったときに右肩が下がりボールを引っ掛ける。

打者は目線から遠いコースに外れるので振ってくれない。

いい球と悪い球の差が激しい。

松田は、2/3 1奪三振 1四球 無失点

試合は、5-5の引き分けに終わる。

対戦成績は、広島の8勝8敗1分け。

まとめ

延長に入って阪神の中継ぎ投手を捕えることができなかったが、

ドリスを打ち崩したことは大きい。

勝ちに等しい引き分けと評価していいだろう。

次の試合の先発は、高橋樹也と石田健大の先発。

樹也は、左腕で大きく弧を描くダイナミックな投げ方。

三塁側に重心移動をしてしっかり腕を振り切って

ゾーン内にどんどん投げ込んでいって欲しいね。

[追記]

Jacksonとヘーゲンズは、役割が重複している一方で、中﨑、今村は3連投。

石田はいい投手ですが、高橋樹也も炎上はしないと思いますので、5回までは、5点以上の差がつかないと思います。

DeNAの中継ぎも、カープの中継ぎ同様に、その日に全ての中継ぎが揃って状態がいいということはまずありませんので、終盤カープが勝ち越すということもあり得ます。

今日もブルペンの内、少なくとも3~4人が投げることになると思います。

中﨑、今村が4連投になることもあり得ます。

ヘーゲンズを先発に回して、先発の誰かをリリーフに回すとすれば、個人的には、ベストは藪田ですが、先発の軸となっている現状からすれば、1試合限定はあるかもしれませんが、1月以上リリーフに回るというのはしないと思います。

今のリリーフ陣で優勝したとしても、損耗、故障して、ポストシーズン、来季以降総崩れすることもあり得ます。

大瀬良か岡田をリリーフに回したとしても優勝は堅いと思います。

ブルペン7人制を維持するとすれば、4点以上ビハインドはほとんどないので、バティスタと佐藤祥万を降格させてブレイシアを登録。

一ファンとすれば、大瀬良か岡田のどちらかをリリーフに回して頂けたら有難いです。

[追記]

2015年までのカープであれば、ドリスに振り負けています。

九里は、試合の中で投球動作を立て直してビッグイニングを作られないことです。

「本塁送球の間に打者走者が2塁に進む」は、西川の他に、今季は、鈴木誠也、田中広輔にも失念がありました。チーム的にも「本塁送球の間に打者走者が2塁に進む」をきちんとやらないと常勝チームにはなれないでしょう。