投球動作の再現に課題が生じた[日本ハムvsオリックス③]

Last Updated on 2025年4月6日 by wpmaster

日本ハム対オリックス3回戦(エスコンフィールド)
先発は、ドリューエドワードバーヘイゲンと髙島泰都
試合は、4-6で日本ハムの敗戦

バーヘイゲンの投球

2回表一死一塁

バーヘイゲンは、中川(右投げ右打ち)に6球投じた後、ホームプレート方向に2ステップした後、右肘をコックアップ、一塁ベース方向に左足を向け、一塁に偽投する。

審判がこの一塁送球に関し、不正(ボーク)であるという評価を付す。

中川は、中前安打を打ち、一死一三塁

バーヘイゲンが福永に対し、4球目を投じた後、一塁走者の中川が二塁に走る。

捕手田宮は、二塁に偽投した後、三塁方向に左足を向け三塁偽投する。すなわち、二塁にも三塁にもボールをリリースしていない。

評論家の中には、試合序盤は、二塁に投げて一塁走者が得点圏に進塁するのを阻止しろと言う者が生ずるが、私見では、ピッチャーズバック、遊撃又は二塁手が二塁ベースの前で送球をカットする場合も含め二塁にボールをリリースすれば、三塁走者が本塁に走る。

投手は、ポテンヒットは、相手に振り切られているのであるからOKである。しかし、本盗や内野ゴロで1点取られる、すなわち、外野に飛ばされていないのに点を取られるのが一番ムカつく。

ここは、福永以降の打者にヒットを打たれて二塁走者まで本塁に還られて逆転されたとしても、二塁にボールをリリースしなかった田宮は、正解である。

バーヘイゲンは、左足親指IP関節を底屈して地面をタップ、左膝を下す直前にも左足親指IP関節を底屈して左股関節の内旋を抑える。
バーヘイゲンは、1.右腕前腕部を回外して右肘をヒッチさせた後、2.右腕前腕部を回内、右肘を伸展、3.右肘を伸展させたまま右腕前腕部を回外、4.右腕前腕部を回内して右肘をふけるアーム式であるが、2.の動作を右腕前腕部を右股関節を通過させることなく3の動作に移るようになった。

すなわち、金村尚真並み(金村は、2.で右肘を伸展させないが)にテイクバックを小さくした。
バーヘイゲンの投球動作は、昨シーズンまでより進歩している。

しかし、6回表二死一二塁

打者中川に対する2球目、バーヘイゲンは、左膝を下す直前に左足首が背屈してしまう。
右足拇指球で地面を蹴ってしまう。
右肘をコックアップする間、右肘をアクセレーションする間が足りず、右腕前腕部の回内運動の回転半径が長く、加速距離が短くなってしまう。

中川にアウトローのスライダーを左翼席に飛ばされてしまう。

たとえ無死でも抜けたらGo、落ちたらGoは駄目だ!

[個別通達]無死一二塁における攻撃手段

5回裏
無死一二塁

打者清宮(右投げ左打ち)
投手山﨑颯一郎(右投げ)

一塁走者矢澤、二塁走者郡司

清宮は、右足でステップオン&オフした後、右足親指IP関節を底屈してスモールステップ
左肘をコックアップ後、左肘がヘッドの外側に張り出す。
右腕前腕部の回外運動の回転半径が短く回転半径が長くなる。
ヘッドステイバックが大きくなる。
長軸と短軸の交わる角度が90°で両肘が屈曲している。すなわち、ヘッドが残る。
左腕前腕部を回内、左手親指基節骨でグリップを叩いた後、左手をグリップから離して手首が返るのを防ぐ。
左足親指IP関節を底屈して左股関節の内旋を抑える。
フォロースルー後、左膝が地面に落ちる。

清宮は、”泳がずに”右翼線に飛球を打つ。
右翼線に打球が落ちて右翼塀に当たる。

右翼手山中は、打球が右翼塀に当たった後、ベアハンドで打球を拾う。
左肘を抜かなくても右肘をアクセレーションして送球にトップを作れる。

郡司は、腹側を一塁線方向に向けてはいるものの、ハーフウェイで停止し、打球が落ちた後、スタートを切っている。

つなぐ野球の信者は、「これでよし」とするだろう。
しかし、私的には不満が生ずる。

矢澤は、三塁をオーバーラン後、三塁に帰塁する。

清宮も二塁ベースを半歩しかオーバーランしていない。
二三塁間ハーフウェイまでオーバーランして前位の走者を煽っていない。
右翼手又はカットした野手に二塁送球をさせることに成功していない。
右越えの打球で一点しか取れていない。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

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