[野球]相手にダメージを与える得点手段

Last Updated on 2023年7月31日 by wpmaster

セパ交流戦日本ハム対巨人1回戦(東京ドーム)
先発は、鈴木健矢と横川凱
試合は、8-2で日本ハムが勝利

投手の立場から見て労働上、最もダメージの少ない点の取られ方は何でしょうか。
それは、シングルヒット4本打たれて1点取られることです。

ドアスイングの打者にはギアを上げて投げないからです。

投手にとって、労働上、最もダメージの大きい点の取られ方は右投げ右打ちの打者にパーフェクトインサイドアウトスイングでレフトスタンドに本塁打を打たれることです。

その次は何でしょうか?
無安打で点を取られることです。すなわち、走られて点を取られることです。偽走じゃダメです。

併殺シフトのデメリットー無安打で先取点を取られないことは勝利の要件

守備の基本

前進守備を敷かない

内野は走路の前に守らない

フォアハンドシングルで打球を叩く

野手は、走者の進行方向に送球しない

3回裏無死一三塁、遊撃上川畑、二塁手アルカンタラは、二塁走者が通る走路より後ろに守る。これは正解です。
しかし、両者は二塁ベースとの距離を詰めています。

三遊間が空けば、三塁手が打球を追い、投手が三塁に向かいます。三塁ベースが一瞬ガラ空きとなります。打球に触れた野手が進行方向と逆の塁に投げれば、三塁走者に本塁に走られ得点されます。

併殺の間又は併殺崩れで得点されることは、では、捕手が一三塁で二塁に投げて本盗を成功されるのと同じです。

内野手は、走路より後ろから走者の進行方向の逆の塁に投げて併殺を取るのではなく、走路より後ろから本塁で三塁走者をアウトにできるようにならないと勝利を量産するのが難しくなります。

ロースコアの接戦は走ることで風穴を開ける

一死一二塁でしてはならないこと

ファウルで投手に球数を投げさせること
ファウルでは盗塁で進塁できない。ファウルを打って投手に球数を投げさせることは、安打待ち、四球ゲットの野球である。

首が捕手方向に捩じれ、ストライドが広がるのでドアスイングに拍車がかかります。

肩肘が損傷した投手、捻転差を作ってドアスイングになってしまう投手という弱い投手にしか勝てません。

弱い投手に勝ってもインサイドアウトスイングの水準は向上しません。

これが日本の野球がメジャーの選手から嘲笑されている原因です。

一死一二塁でしなければならないこと

①フォースボーク(走路の後ろで一次リードを取る)

②重盗

本塁から二塁までよりも本塁から三塁までの距離が短いので、同じ投球動作でスローイングした場合、三塁に到達するのが早い。

二塁走者は、投手がセットを解く前に首が投球肩方向に捩じれる投手や打者寄りの膝を骨盤の高さまで上げる投手でない限り、セットを解く前であっても、一次リードの位置からスチールするのは難しい。

言い換えれば、セットを解く前に首が投球肩方向に捩じれる投手、前膝を骨盤の高さまで上げる投手は、セットを解く前に一次リードの位置から盗塁を成功することができる。

③重盗(ディレードスチール)

一二塁のように塁が詰まっている場合には、先行する走者がディレードスチールをすることが難しい。しかし、できないわけではない。

一塁走者が挟まれることによって二塁走者がディレードスチールをする。

一塁走者が挟まれなくても二塁走者はディレードスチールをすることができる。根拠は下記のとおりである。

左腕前腕部を回外することにより、右股関節が外旋し引っ込むので、左足拇指球で地面を後ろに蹴ることを抑止できる。左足内踝と右足内踝をぶつけることができる。左股関節の内旋運動の加速距離が長くなる。左膝がニーアップする。加速距離が長くなる。

野手が走者の進行方向の逆の塁に送球したら帰塁せずに進塁する。特に、ディレードスチールは、帰塁しない。

④ランエンドヒット、ランエンドバント

ランエンドヒットは帰塁しない。

右投げ左打ちの選手は、投げるときのガイドハンドと打つときのガイドハンドが逆である。

バントをさせると空振りするか捕手の前に転がしてしまう。

捕手が拾って二塁に送球してくれれば、二塁走者の三盗が成功する。

三塁側のバントで投手と三塁手が共に前進してくるチームの場合、三塁側に転がせば、三塁ベースが投手が三塁ベースを蹴る間での間、三塁ベースがガラ空きになる。二塁走者は本塁に還れる。

左打者の場合は、捕手が三塁に投げやすいので二次リードを取らず、一次リードからのスタートを取る。

しかし、左投手対左打者の場合は、左投手は一塁線に腹側を三塁線に背側を向けるので、二次リードを取って差し支えない。

リードを取った後は、左腕前腕部を回外、右股関節を外旋する。

左投手の場合、ゴロゴーは、一次リードからのスタートはセットを解く前、二次リードからのスタートは、打者がトップハンドの前腕部を回内して親指でグリップを叩き、ヘッドアップした後である。

4回表一死一二塁、打者鈴木健矢(右投げ左打ち)
横川はセットを解く前に右膝を骨盤の高さまで上げる。二塁走者アルカンタラは、横川がセットを解いた後、二次リードを進める。

2球目、鈴木健矢は、バントの構えからバントを空振りする。

横川が左腕前腕部を回内(リリース)後、スタートを切る。

捕手大城は、左腕前腕部を回外してフォアハンドシングルで捕球する。
右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。

大城は、二塁に送球する。

二塁に入った遊撃中山礼都がバックハンドシングルで捕球する。
右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。

中山は三塁に送球する。

アルカンタラは、三塁にヘッドスライディングする。

審判がセーフを宣告する。

一死二三塁、打者鈴木健矢、遊撃中山は、二塁走者の前、三塁走者の二次リード後の位置、二三塁間の走路とマウンドの中間の位置まで前進守備を敷く。

アルカンタラは、鈴木健矢がフライングエルボーをした後、スタートを切る。

鈴木健矢は、スイング後ヘッドが下がり、ヘッドアップしてしまう。
ハーフバウンドのゴロを産む。

横川はジャンプするが及ばず、中山が捕球して一塁に送球する。

アルカンタラが本塁に還る。

得点は、日本ハム3-1巨人となります。

無死又は一死一二塁の走塁

走塁の基本

後続の走者は、飛球に触れた野手が進行方向とはボールを地面に触れさせず逆の塁に投げた後(送球腕前腕部の回内)後に帰塁を開始する)

進行方向とは逆の塁に投げさせる。

2回表無死一二塁、一塁走者マルティネス、二塁走者万波、打者野村

外野手は何れも定位置に守ります。

一塁走者マルティネスは、左翼の秋広が打球に触れた直後に帰塁し始めます。

外野手が定位置から前進しフォアハンドシングルで打球に触れた後、二塁走者が進塁できるようになると更にロスを生じさせずに得点できるようになります。

脚注

用語の意味に関しては下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]