Last Updated on 2022年3月25日 by wpmaster
高橋昂也が、左肘側副靭帯の手術から復帰して一軍登板
マウンドで投げる高橋昂也は、別人のように変わり果ててしまった。もう左肘が上がらない。戸郷ほど完全にアーム式ではない、テイクバックもケムナと矢崎の中間ぐらい小さいが、ほとんどアーム式に近い投げ方をしているのだ。
高橋昂也のピッチングで変わってしまったところ
高橋昂也は、左足のスパイクの外側でエッジをかけ、右足の小指球にウェイトをかけてセットアップ。左足小指球、左足踵で地面を蹴る。ワインドアップしながら右足拇指球を浮かせ、右足小指球、右足踵、右足のスパイクの外側右足小指球の順で地面を打者方向に蹴る。ボールは、左手中指の基節骨、薬指、小指の付け根で握る。左アキレス腱を伸ばし、左足踵を地面に付ける。右足のスパイクの外側を背骨の前に引き戻してから右膝の上げ下げを行う。トップを入れ替えて(左腕前腕部を回外)セットアップを解く。波動が産まれる。2回目の右膝のレッグアップが行われる。波動を産み出したこと、2回目のレッグアップに先行して投球肘のヒッチを行っているので脱力はできている。右足首を背屈。セットポジションやクイックで投げるときは、セットアップを解いてから右足小指球、右足踵、右足のスパイクの外側右足小指球の順で地面を打者方向に蹴るので、更に脱力できている。
右腕前腕部は骨盤の手前で止まる。右肩はスクエアになっている。左足は小指球にウェイトが移る。しかし、左手小指、親指基節骨の加速を産み出しても左腕前腕部を回内しきれない。すなわち左肘で逆Lを作れない。左肩関節の外転、左腕上腕部の外旋だけで左肘をつまみ上げている。左肩関節唇、左腕上腕部のローテカフへの負荷が増す。左腕上腕部を外旋する過程で右腕前腕部を回内する。両肩甲骨がぶつかる。トップハンドでボールを引き付けている。左腕上腕部を外旋してトップを入れ替えると両肩甲骨が再びぶつかる。左胸部、左肘の順で左手小指の前に出る。右足首が背屈される。右膝が突っ張る。左肩甲骨が右肩甲骨から剥がれる。左手小指が加速するにつれ、左股関節が右股関節に近付く。右足首が底屈。左手親指の基節骨を加速させ左腕前腕部を回内すると、左肘が上がる。背骨と左右足首が背屈する。左股関節が右股関節から剥がれる。左腕と背骨の交わり、コッキングの角度、左肘の高さは、オープン戦のときよりも、完全なオーバーハンドに近付いている。左腕前腕部を回内しきる回数をリリースの瞬間の減らしているのだ。
右腕前腕部の回外が遅れるとトップポジションの過程で、トップハンドの親指のしなりが解け、右足首を底屈した右足の親指と共に右肩が併進する。右腕前腕部を回外すると右足首が底屈したまま背骨の方に引き戻される。右肘が背骨の方に入る、右腕前腕部を回内し直すと、両肘が緩くM字になる。トップを入れ替えると、右膝が突っ張り切らない。左手親指のしなりが解けてボールを引っ掛けてしまう。
左足前脛骨筋を回内(内反)した後で投球肘をヒッチすると、それ以降の投球動作をゆったりと行う間ができないので、左腕上腕部が凹む、左肘側副靭帯を損傷する。この場合、後ろ足が攣ったと偽装して、実際には、側副靭帯、ローテカフを損傷が進んで一旦、ベンチに下がって応急措置をしていることが殆どである。
進化しつつある小笠原慎之介のピッチング
小笠原は、ボールは、左手中指、薬指、小指の付け根で握っているものの、トップを入れ替えてセットアップを解く。二塁ベース方向へのステイバックが大きくなった。右足小指球、で地面を打者方向に蹴った後、左足踵で地面を蹴る。テイクバックがケムナと矢崎の中間程度に小さくなった。左肘遊離体除去術および左肘頭形成術を2018シーズン終盤に行っているので、完全に左肘は逆Lを作れていない。左肘をつまみ上げたときに右腕前腕部を回外する。両肩甲骨が従前よりも接近するようになった。左腕前腕部を回内したとき(リリース)の瞬間に、右膝が突っ張り、右膝でブロッキングできている(昨シーズンまでは右膝が屈曲していた。)。
しかし、未だ、左肘をつまみ上げたときに左足小指球又は拇指球で地面を後ろに蹴ってしまうと、トップを入れ替えた後、右膝が突っ張らない。右の股関節の前に左肘が出ない。左手親指のしなりが解けてボールを引っ掛けてしまっている。