Last Updated on 2020年3月3日 by wpmaster
野球をやっている選手の場合、低目のワンバウンドを振って三振した後、どうして振ってしまったんだろうと考えることはある。
差されて逆方向に打球が飛ぶと恥ずかしい。
合わせただけのバッティングをすると死にたくなる。
その上で、次に甘い球が来たら一振りで仕留めてやろうと考える。
どうやったらクサいボールをボールを見極めて四球で出塁してやろうとかカットして球数を投げさせてやろうとか考えない。
ファウルを続けて打つと腹立たしくなってくる。
自分の中では、クサいボールは甘いボール
四球も安打も同じ出塁だが、四球に安打と同じ価値は付けない。
自分の中ではファウルにできるボールはヒットにできるボールなんよ。
打撃の動作には興味があっても指標には興味がない。
だからプロ野球OBも、出塁率が高いと得点が増えることはわかっていても、打率には興味があるが出塁率には興味がない。
小園海斗の打撃
梅津は、18球目、リリースの瞬間に両股関節をぶつけると右膝が真下に落ちる。左膝が突っ張るが右腕上腕部が凹む。梅津は、アウトロー(左打者のインロー)にスライダー128キロをワンバウンドさせる。
小園は、左足の踵で地面を捕手側に蹴って右足の着地位置を探らずに右膝を真下に落とす。ストライドが広がらず前肩も動かない。
梅津の投じた19球目、インロー(左打者のアウトロー)のフォーク138キロに対し、左足のスパイクの外側で地面を捕手側に蹴って右膝をストレートに真下に落とす。前肩も動かない。
小園は、梅津が投じた20球目、真ん中高目のフォーシーム146キロに対し、1回目のステイバックの過程で右肩が内に入り、左足のつま先を支点に骨盤が回りかける。しかし、ヘッドを立てて頭の近くで上から押手主導で振る。骨盤を回転させてバナナカーブを作る。
小園が打った右翼線の打球に対し、右中間にポジショニングしていた平田は、三塁側スタンドに背を向け打球を追う。クッションボールを捕球した後、135°前後体軸を回転し前足がインステップしたまま中継に入ったセカンドに送球。小園は、三塁に進塁できなくもなかった。
小園の打撃に関しては、前肩が内に入ったところは修正点。小園は、この程度の打撃で絶賛されるレベルの選手じゃないですよ。
小園は、予備動作にヒッチとコックを併用する。ファストボールに関しては未だ前肩が内に入るが、低目のワンバウンドの投球に対し、これほどまで前肩が動かない選手はいない。キモいぐらい前肩が動かない。
私が監督なら小園は143試合フルイニングで三番遊撃である。
佐々岡の中でも守備位置が三塁か遊撃かを確定させていないだけで、打線のレギュラーとして小園を組み入れるということは決めているだろう。
森下暢仁のピッチング
森下は、左膝を上げたとき、元阪神のピアースジョンスン同様、左足のスパイクの内側で打者方向に蹴ります。体重がスパイクの外側にかかり二塁ベース方向にステイバックします。
森下は、12球目、骨盤を前傾させ、骨盤を内に入れずに、左足の内転筋を内旋して「く」の字を作ります。二塁側にステイバックした状態をキープしていますが、右足の小指球に体重が移ります。
右肩関節の外転(右肩関節を背骨から離して右肘をつまみ上げること)から右腕上腕部を外旋してトップを作るまでの過程で頭が背骨より前に出される。右腕前腕部は回内できているが、頭とボールを持つ手の距離が離れる。
リリースの瞬間に左足スパイクの内側の踵を支点にしているが、左膝が屈曲して左足のつま先の前に出される。両股関節をぶつけることができず右足小指球で地面を蹴って右足踵が地面を離れる。右膝が真下に落ちる。右腕上腕部が凹む。インローにスライダー136キロをワンバウンドさせる。打撃で言うと泳いだ状態で投げている。
森下は、16球目、左足内転筋の内旋を解いて右肩を左肩を下げ、骨盤の横に右手首を持ってくる過程で、骨盤から上は二塁ベース方向にステイバックするが、右足の小指球に体重が移る。
リリースの瞬間に左足スパイクの内側の踵を支点にしているが、左膝が屈曲して左足のつま先の前に出される。両股関節をぶつけることができず、右足小指球で地面を蹴って右足踵が地面を離れる。右膝が真下に落ちる。右腕上腕部が凹む。真ん中低目にスライダー136キロをワンバウンドさせる。
森下は、前回までの課題は完全には修正されていない。しかし、「く」の字の前後で後ろ足の小指球に体重が移ると言っても、他の投手のように後ろの膝が後足のつま先より前に出されるような極端な動きではなく、誤差レベルである。
森下は、この2球以外は、きちんと投げられている。森下の投球動作は、傾斜が急で硬いドーム球場のマウンドに対応できる投げ方です。両チームの前の投手が投げて地面が掘れた状態でこれだけストライドを狭めて一定の投球動作で投げられている。故障なくシーズンを乗り越えられれば、一年目から広島の右のエースです。
塹江敦哉のピッチング
塹江は、3球目、左足のスパイクの外側に体重をかけ左股関節を外旋して右膝を骨盤より上に上げる。骨盤を動かさず、右膝から下を振り子のように二塁ベース方向に動かして左足のスパイクの外側の踵寄りに体重をかける。それにより左肩が右肩より下げられている。骨盤も前傾している。しかし、骨盤から上が若干前に突っ込む。
左肩関節を外旋してトップを作る過程で左腕前腕部を回内できているが、左足の拇指球を支点に左膝が真下に落ちる。
リリースの瞬間に右膝が突っ張るが、両股関節をぶつけると左足の拇指球で地面を蹴って左足の拇指球までが地面を離れている。左腕上腕部が凹む。ベース手前でカットボール136キロをアウトローにワンバウンドさせる。
塹江は、4球目、左股関節を外旋して右膝を上げる。体重は左足の小指球寄りにかかっている。左肩関節を外旋してトップを作る過程で左腕前腕部を回内できているが、左足の拇指球を支点に左膝が真下に落ちる。
リリースの瞬間に右膝が突っ張るが、両股関節をぶつけると左足の子指球で地面を蹴って左足の拇指球までが地面を離れている。左腕上腕部が凹む。捕手の手前で真ん中低目にスライダー134キロをワンバウンドさせる。
塹江に関しては、この2球が修正点。それ以外は、総合的に見て中村恭平よりずっといい東京動作ができている。11球団どこと対戦しても1イニングは任せられるレベルになった。
高橋大樹のバッティング
7回表、髙橋大樹は、右足のスパイクの外側で地面を捕手側に蹴ってストライドを狭める。ヘッドも立つ。押手の肘より少し先に左肘を抜いてしまったが、押手主導でスイング
ヘッドステイバックは大きくないが(骨盤から上が少し突っ込みかかる)左股関節はぐっと引っ込む。右のロドリゲスが投じた3球目の真ん中高目のフォーシーム152キロを左中間席に本塁打
育成選手ヤリエルロドリゲスは、右足踵に体重をかけ右股関節を外旋し左膝を骨盤より上げる。骨盤~上体が一塁側にステイバックする。
右肩関節の外転の直前にわずかに右肩を前までの過程より下げる。
左肩を下げて右肩関節を外転したときに右足小指球を支点に右足踵が地面を離れる。引手は親指が上に切り替わる。リリースの瞬間、左足のスパイクの内側の踵を支点に左膝が突っ張るが、左股関節より下のラインが少しO脚になる。右腕上腕部の付け根が凹む。フォロースルー期に左膝が左膝のつま先より前に出される。
9回表、髙橋大樹は、一回目のステイバックで右足の小指球で捕手側に地面を蹴る。右肘によるスクラッチは弱いが、ヘッドが立つ。ストライドも狭い。左膝で地面を蹴ると、ヘッドステイバックは大きくないが(骨盤から上が少し突っ込みかかる)左股関節はぐっと引っ込む。バナナカーブは大きい。左翼ポール際に本塁打
藤嶋は、クイックで投げると右股関節は外旋してレッグアップしているものの、右肩関節の外転のとき、右足小指球を支点に右足踵が離れ、Cアーチが崩れる。引手は親指が上に切り替わる。前肩を下げ両肩峰をぶつけていく。リリースの瞬間、左膝が突っ張るが、右足の拇指球で地面を蹴って右足の拇指球までが地面を離れている。
髙橋大樹は、腹横筋、骨盤底筋群といったインナーマッスルが非力なのと、わずかに骨盤の前方が前に出る(=後ろの股関節の外旋が解ける)のが早い分、右肘をスクラッチする間が作れていないが、ヘッドが寝なくなったのは進歩。
スコットテイラーのピッチング
スコットは、右足踵寄りに体重をかけ右股関節を外旋して左膝を骨盤の高さまで上げる。骨盤は緩く前傾する。
両腕を解いて左膝を内に入れたときに右足小指球に体重が移る。
右肩関節の外転の直前に右肩を左肩よりわずかに下げる。
左肩を下げ、右肩関節の外転のときに右足踵が地面を離れる。左足は踵から着地する。
引手は親指が上に切り替わる。
リリースの瞬間、右膝が伸び、左膝が突っ張り切らず左股関節から下のラインがO脚になる。右腕上腕部が凹む。体軸と右腕の交わりはスリークォーター
石川駿は、骨盤を前傾させバットを担いでからヘッドを立てて構える。両肘を曲げているが予備動作がないのでロックされている。左足のつま先が接地吾、左膝で地面を蹴ってヘッドステイバック
インスドアウトスイングでヘッドを残して打つが打球にスライス回転がかかる。
根尾は、予備動作にコックを採り入れる。一回目のステイバックのときに前肩が内に入る。左足つま先を捕手側に向け左足の拇指球で地面を捕手側に蹴る。ストライドは狭いが左足の拇指球を支点に骨盤を回転させる。バットの先にボールが当たりヘッドアップ。
中日のニューフェイス、岡野祐一郎、橋本侑樹
岡野は、右足踵に体重をかけ右股関節を外旋して左膝を骨盤の高さまで上げる。骨盤から上は二塁ベースのわずかに右(一塁寄り)にステイバックする。
右腕前腕部を回内して骨盤の横に引く過程で右肩を左肩より下げる。
岡野は、更に、右腕を背中の方に引いていく。この過程で右足の小指球に体重が移っていく。
骨盤は横に広がるが、骨盤から上は外旋が解ける。右肘でスクラッチする間が十分ではなく、梅津ほど極端ではないが、両肩がM字になる。
リリースの瞬間、スパイクの外側の踵を支点に左膝が屈曲し、左膝下が少しO脚になる。両股関節をぶつけることができず、右足の小指球を支点に右膝が真下に落ちる。右腕上腕部の付け根が凹む。ベース上でアウトローにカーブ119キロをワンバウンドさせる。
橋本は、フランスアの投げ方を参考にしたのかな?
クイックで投げるときも、右足を踵に体重をかけて三塁側に引いて立ち、左足の踵に体重をかけ左股関節を外旋し右膝を上げる。
右膝で一塁側に蹴って左肩を右肩より下げる。左足のスパイクの外側踵で二塁ベース方向に地面を蹴って二塁ベース方向にステイバック。左肩を右肩より下げた状態から、そのまま左肩関節を外転し、左足のスパイクの外側でエッジをかけCアーチができる。両肩甲骨がぶつかる。引手は左肩関節の外転の過程で親指が上に切り替わる。
右足甲を打者に向けてスクエアに、右肘と右膝を並進させる。右肩を下げ左肘を推進。少しインステップし、右膝で地面を蹴って右足首を背屈させながら右足踵の外側を支点に右膝をスクエアに戻していく。
リリースの瞬間、右膝が突っ張る。両股関節をぶつけると左足の小指球を支点に左足踵が一塁側に外れる。左腕上腕部が凹み、真ん中低目、捕手寄りでチェンジアップ134キロをワンバウンドさせる。左足を三塁側にターンさせる。体軸と左腕の交わりはフランスアほど完全なオーバーハンドではないが、オーバーハンドの範疇。
総括
森下は、開幕に向け、ここまでのところ、完璧ではないが、きっちりと調整してきている。中日の方では橋本は中々いいピッチャーですね。
髙橋大樹は、昨年までより少しずつ進歩している。広島ではレギュラー争いには参入できないが、打線の弱い球団であればレギュラー争いに加われるだけのレベルには到達した。
私は、搾取野郎じゃねえんだから、今までディスってきても努力して進歩の跡を見せてくれたらちゃんと認めますよ。