2017年セリーグ最多セーブ、2年連続30セーブを達成したラファエルドリスのピッチング

Last Updated on 2022年4月9日 by wpmaster

2016年、右肘を故障し7月31日に再び登録を抹消され、その後は一軍へ復帰できないまま、シーズン終盤の9月24日に、ドミニカへ帰国し右肘の診察と治療を受ける。。この年は、一軍公式戦33試合登板、3勝3敗8セーブ9ホールド、防御率2.12という成績でシーズンを終えた。

2017年は、一軍公式戦の開幕からクローザーを務めると、4月の1ヶ月間で(9登板試合連続セーブを含む)10セーブを挙げたことによって、藤川球児と呉が保持する球団の月間最多セーブ記録に並ぶ。8月23日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、このシーズンで初めて複数回(2回)を投げた末に、球団史上3人目の一軍公式戦シーズン30セーブを達成した。この年、セントラル・リーグトップの37セーブを挙げる。

2018年は一軍公式戦の開幕からクローザーに起用され一軍公式戦55試合の登板で32セーブを挙げたが、来日後最多の7敗と4被本塁打を喫し、通算防御率2.85ながら勝負どころでの救援失敗が相次いだ。7敗の内、6敗が同点時での登板で打ち込まれたものである。

阪神時代に記録した161km/hは、2017年8月29日の対ヤクルト戦(甲子園)9回表に左打者・山崎晃大朗の内角へ投じたストレートである(カウントはボール)で、これは球団史上最速(NPBの一軍公式戦に登板した投手では歴代3位タイ)の記録にもなった。

阪神入団後は2017年シーズンまで被本塁打は、NPB一軍公式戦に通算で97試合に登板中、88試合目の登板だった9月5日の対広島東洋カープ戦で安部友裕にサヨナラ2点本塁打を浴びるだけにとどめていたが、翌2018年シーズンには、被本塁打が4本に急増した。同年9月17日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜)では、延長10回裏にネフタリ・ソトから来日2度目のサヨナラ本塁打(2点本塁打)を浴びた。

動作解析

オーバーハンドに近いスリークォーター

ドリスは、右足の踵に重心をかけ、左膝をレッグアップし、上体が反る。

右股関節を外旋し、左膝を内入れし、逆「く」の字を作ってヒップファーストで左足をステップする。

クイックのときに、右股関節の外旋がない。

テイクバックのとき、右肩を左肩よりも下げる。

テイクバックのとき、右腕前腕部を回内し、右腕は背中の方に引かない。

テイクバックのとき、アーム式になっているので、これは、右肘が上がっていかない原因となる。

右肩関節の外転のとき、右膝が内に入ることがある。

右肩関節の外転のとき、左膝がスクエアだが、左肩が開いている。

右肩関節の外転のとき、左肩、左膝が開くことがある。

左足の着地位置の探りは短く、左膝が閉じるのを避けている。

左足はスパイクの内側又は踵から着地する。

右腕上腕部を外旋してトップを作ったとき、右腕前腕部が回外し、左膝が開くことがある。

左足の着地から右肘が出てくるまでの間がある。

ダブルプレーンになることがある。

リリースの瞬間に右足に重心が残ることがある。

リリースの瞬間に左足が突っ張りきらない

フォロースルーのときに左足の位置がズレる。

各種指標

球種配分

球場別成績