対DeNA三連勝 球団新76勝

Last Updated on 2017年12月19日 by wpmaster

初戦は、ジョンスン、井納の先発。

5回裏、田中が筒香がボールをこぼす間に、二塁を陥れる二塁打、菊池が1ストライクから難しいケースで、下半身を使って巧なバットコントロールで地を這うような二ゴロで進塁打。丸が三塁打で1点。新井が投ゴロで三塁走者丸が挟まれ粘る間に新井は三塁へ。鈴木が遊ゴロで1点止まりであったが、この回の攻めは見事だった。

6回にK.Jが筒香に本塁打を1点に迫られるものの

田中、菊池の連打で1、3塁から丸がライト前に打ち、一点、安部も続いて本塁打で5点を取り試合を決めました。

大瀬良は、解説の前田智徳曰く、黒田を見て体を傾けながら捻るインコースのスライダーを投げるようになったのとことである。

プレートの一塁側に近いところを踏んで、一塁側に体を傾けてインコースに投げれば、右肘は上がり、縦回転で失速の少ないスライダーが投げられます。

三塁側に体が傾けば、右肘が下がり、右股関節、左膝は静止することなく開いていってしまいます。

この試合では投げませんでしたが、打者にはどう錯覚を与えるのか、見破られないか気になるところではある。それと、筒香を三振にとった大瀬良の外のスライダーは、伊藤智仁のようなツーシームの握りで小さく曲がり落ちる外のスライダーを投げ、当時は、このスライダーを投げるのは伊藤の他に佐々岡ぐらいでしたが、最近は、このようなスライダーを投げる投手は珍しくなくなってきました。

2戦目は、福井と三嶋の先発であったが、試合前、福井が脊椎の痛みから右手に激痛が走り投球不可能ということで、薮田が先発。

福井は、今季前半、腕が振れず被本塁打が多く、復帰して2回目の巨人戦での打球の反応からフォームの動きに固さがあったので、開幕前から痛みはあったのではないか。神経系をやられたのでこれは重症と見ていたが、傍脊柱筋筋膜炎とのこと。

福井は、対打者との投球にブランクを作らないという面では、今季中に復帰できるに越したことはないが、消化試合の最終戦、勝負の決したところで打者1人ぐらいに留め、チームの主力が丸、菊池、田中、鈴木と伸び代のある若手なので、後25年しないと優勝できないとかはないだろうし、引退までに3回ぐらいは優勝できるだろうから、CS、日本シリーズの登板は回避して来季に備えた方がいいと思う。

日本シリーズを投げる黒田を見てみたいが、昨年から限界を超え、満身創痍の黒田は、リーグ優勝を決めた翌日辺りに引退を発表してCSや日本シリーズには投げないような気がしている。

ファームで戸田が投げたようなので、CS、日本シリーズは、K.J.、野村以外は、戸田、岡田、九里というように若手主体のローテーション行くのではないかと見ている。鈴木を4番に据えるのもCS、日本シリーズになってからであると思われる。シーズン通りの戦いの範疇であるし、奇策であるとも思われない。

藪田は、6回115球2安打、4四球0点と、準備不足にも関わらず、素晴らしい投球を見せてくれた。胸の筋肉の固さを柔らかくするトレーニングや背中に空気の入った棒を入れるなどして肩の可動域を広げるなどのトレーニングにより右肩は球数を放れるようになり、連投もこなせるようになったという。しかし、中2日で115球投げたというのが気にかかるところである。戸田、九里、大瀬良、薮田と今季は、故障者が多く出たというチーム事情はあるが、同一シーズンで先発、中継ぎを両方こなすことになってしまい、来季以降、彼等が、山内、澤崎、小林幹英のような途を辿らないか心配である。

4~5日は、中継ぎで薮田を投げさせることはできないので、中継ぎが1人不足する。

福井が投げていたところには、優勝にリーチが間近に迫っている段階なので、次回は、先発岡田が3イニング、薮田2イニング、大瀬良が2イニング、今村2イニング(球数、登板間隔上、可能であればJ.J、中﨑)というリレーになるのではないか。

試合は、相手のエラー、エルドレッドの内野安打の後、6回、鈴木がカットボールをバックスピンをかけてバックスクリーンへ22号で3-0。

第三戦は、九里と砂田の先発。

九里は、4回までは0に抑えるが、筒香に同点本塁打を打たれ同点。田中のエラーの後、梶谷に四球、倉本に安打を打たれ逆転、ランナーを貯めては引き継いだ一岡も0で抑えるのは難しい。九里にはエラーの後は0で切って欲しかった。

投手をやったことのある人はわかると思いますが、フォーシームは、ツーシームや他の変化球に比べると制球しにくいですし(北別府が制球が良かったのは、手元でボールを動かしていたから)、審判も際どいところはストライクに取らないので、初球から半速球系のボール球の変化球で打たせて取るリードをしていって欲しい。

試合は、菊池の同点本塁打、鈴木のセンター前、エルドレッドの2ランでその裏に追いついた後、10回裏丸のサヨナラ安打で6-5。

リリーフ初登板の岡田も2イニングを無難に抑えた。

来季は、先発・・・K.J. 野村、福井、ヘーゲンズ、戸田、九里 リリーフ・・・J.J. 中﨑、今村、大瀬良、薮田、岡田、一岡と大分整備されてくる。

前日、143試合での規定打席443を超えた鈴木が2試合連続の3安打で.334。山田哲人の4年目の.324 29本 89打点の内、打点は、ほぼ確実、あるいは全てを超えるかもしれない。一時は、.391あった得点圏打率は、.369だが、OPSが1.006、出塁率が4割。

23号は、緩いシンカー系の球を引きつけて逆方向に運んだ珍しい当たり(今季4本目)。鈴木は、引っ張り専門で、広角打法の山本浩二とは似ていないが、上背は山本浩二や新井ほどなくそれほど高い方ではないが、肩幅が広く、手足も長くないので、バッターボックスの前、すなわちホームベース寄りに立ち、後ろを大きくとって、軸を回転させながら、捕手寄りに壁を作り、バットの芯を長く作り、内角も外角も引っ張れる。

これだけ振り切ることができ、打席の対戦投手の数、累積打席数が少ないにも関わらず、このままのペースで行くと77~78三振(143試合フルイニング出たとしても85)とトリプルスリーの年に100三振を超えている山田や柳田に比べ、三振が少ない。

新井、栗原、エルドレッドは緩い変化球を打つもが上手く、速球に弱いが、鈴木は、速球に強く、変化球待ちで真っ直ぐにも対応できるが、縦に落ちる球に課題が残る。配球を読みきれずゾーンに決められることも、実際には多くはないが目立つ。

これまでは低いライナーの弾道の本塁打も多かったが、今季は、バックスピンのかけ方が上手くなり弧を描く打球の本塁打が増えた。

若くして死なない限りは、故障などで4シーズン位棒に振っても2000本安打500本塁打ぐらいは打つだろう。生涯打率3割も超えると思う。

先ずは、今シーズン.330超えと100打点(19試合で16)でメンタル至上主義者達を黙らせて欲しい。

鈴木は外野で、山田は、二塁手で守備の要なので、山田の数字を少々上回ったとしても、山田以上の評価を得るのは難しいが、来季以降も楽しみである。

DeNAに3連勝して13勝10敗とこのカード勝ち越し、中日戦も引き分けが1つあるので今シーズンの負け越しはない。残るは巨人戦だけである。

M9だが、巨人が残り23試合を17勝6敗.739ぐらい勝っても78勝なので、実際には、後4勝ぐらいすれば優勝だろう。

優勝後は、新井、エルドレッド、石原あたりは、途中出場で調整なので、今シーズンは、85勝ぐらいで終わるだろう。