対楽天1回戦,黒田が8回0封。

Last Updated on 2017年12月8日 by wpmaster

塩見は、スプリット、フォーク、カーブが持ち球の左投手。捕手の足立もボール球を多く使いボール球の後に同じ高さからフォークを落とし、フォークは高さを間違うことなく落としていたが、スプリットは、高さもコースも甘かった。カーブを投げた後にストレートを投げ、136~137キロのストレートを速く見せていた。

黒田は、捕手の構えたところに決まらず、逆球や抜けた球も多かった。ボールの構造、マウンドの硬さ、一連の動作から抜けた後にどこに収まるのかを計算して目線を低く定めて投げていたのではないかと思われる。逆球も指を強く切っていたのか強い球であった。

特に、左打者のボールゾーンへ消えるスライダーは、打者の近くで曲がり、且つ力強かった。それは、3回裏の茂木の三振などから看て取れた。

楽天打線は、ゾーンを上げて高目の動く球に絞っていたが、9安打全てシングルヒットであった。

楽天の選手の中では、聖澤が黒田から3安打、6回裏の黒田のゴロにしかならないフォークを左腕を外して、打った打撃は、広島の西田がやっていた打撃。

守りでは、菊池同様、藤田が、1球毎に守備位置を変え、7回表の菊池が打ったヒットコースの当たりだけでなく、随所に打球に対応したグラブ裁きを見せ、肩の強さ、守備範囲、取ってからの速さ、前後の動きを加えた総合力では、菊池の方が上だが、今年、交流戦で見たパリーグ二塁手の中では最も巧いと思う。

試合の方が、ランエンドヒットのサインから、四球で出た田中が先にスタートを切っていたが、インコースベルトよりやや低い真っ直ぐ系の球にバットを放り投げるようにぶつけ左方向に本塁打で2点先制。

二回にも、田中がライトポールを巻く本塁打(判定に持ち込まれたが判定変わらず)。

3回、エルドレッドが、低目のフォークをコースが真ん中に入り、リーチを活かしてレフト線二塁打。下水流に対しては、初球のカーブが膝元からブレーキ鋭く落ちて空振りを取ります。3球目もフォークど空振りを取りますが、続けてそのコース、高さに投げられず、外低目にストレートを投げざるを得なくなったところを上からバットを出して上手く振り抜き追加点。

野手の方では、菊池、丸、田中、鈴木と軸となる選手が確立されてきたので、ペナントを戦う上で、2軍選手を一人でも多く一軍半レベルにして一軍で使える選手の層を厚くするかだろう。

6回にも、エルドレッドが外低目の遠いコースをリーチを活かして右方向へ本塁打。塩見にインハイを投げ切るだけの制球がないのでしょう。3回は、インローにフォーク、6回は、インローに真っ直ぐ系の球を使いますが、インローは使ってきません。一般論としては、外低目のいいコースなのですが、エルドレッドにとっては最も得意な球で、インハイを使えなかったことにより空振りが取れませんでした。エルドレッドは、4打数3安打で代走赤松と交代。

鈴木は、この日は、全く良いところがなく4の0。2戦目は、6番か7番に降格だろう。

黒田は、8回零封。最後は、今村が8球で締めてゲームセット。

満身創痍、勤続疲労による衰えで、200勝目まで後2勝とはいえ、1つ勝つことが容易ではないが、198勝目。

交流戦は、これで、5勝4敗1分と一つ勝ちが先行。

[追記]

黒田は、下半身があまり使えず、制球が良くないながらも、初回先頭打者への四球のみで、シングルヒットなら良しとする配球で、使える球を力まず投げて乗り切りました。

エルドレッドは、インハイを攻めきる投手に対し、バットが止まるか、コンパクトなスイングが実践できるかだと思います。

今日の試合、先制、中押し、駄目押しと上手く点を取って、岡田が立ち上がりを0で抑えて自分の仕事ができるかです。