対日本ハム3回戦,中﨑の粘投で逃げ切り勝ち越し。

Last Updated on 2017年12月8日 by wpmaster

対日本ハム3回戦。野村とバス。

初回、バースは、田中を150キロの真っ直ぐと140キロスプリット、菊池を153キロの真っ直ぐとブレーキのかかったスライダーで連続三振のスタートで三者凡退。

2回表、新井が真ん中スライダーを三塁線に打ち、内野安打。松山が膝元のシンカーを併殺コースに打ちますが、二塁田中賢介が悪送球。無死二、三塁。

6番に降格した鈴木が150キロ真っ直ぐ系の外低目の球を、センター前安打。ミートポイントを広くした、ヘッドから根元までを使い分けるスイング。左手1本、グリップの左右と上下を逆に持ってスイング、高低、緩急と10種類以上のティーバッティングをやっている成果が出ています。2-0と先制。この日は、もう1本安打を打ち、15試合目のマルチ、交流戦29打数13安打.448で首位打者。

一塁走者鈴木が逆を突かれて牽制タッチアウト。

安部は二ゴロに倒れますが、ソフトバンク3回戦でスアレスから安打を打ち、昨日もレフトポール際にファウルを打った西川がレフト前へ安打。

牽制アウト云々よりも、本塁タッチプレーのケースで、本塁送球の間に、鈴木が基本どおり、二塁に進んでいれば、安部のニゴロが進塁打、西川が安打で3点目が入っていたケース。

2回の鈴木の当たりは、2塁に返球しただけで本塁に送球はしておらず。二塁進塁は難しい。

4回表、松山がフォークをライト前に打った後、鈴木が膝元からのスライダーを投ゴロ。ショートが入る前にバースが二塁ベース上にノーステップで投げ、フォースドアウトにしますが、一塁に打者走者が残ります。安部はシンカーを打って併殺。

5回裏、レアードが外低目のスライダーをセンター前に落とし、安部が、中島の放った三塁線の当たりをエラー。逆シングルの方が捕りやすく、送球に素早く円滑に移行できる打球もあるので、正面に入って捕るというセオリーに捕らわれなければ、安部も田中も更にいい内野手になると思います。

中島が二塁、レアードを三塁でストップさせます。二死二、三塁。野村のシュートが甘く入りますが、陽が一飛に倒れ無得点。

野村は、動かしたストレート、右打者へのツーシーム、左打者へのカットボール、130キロ台のチェンジアップを使い、ハードカーブでフォーム、投球動作を調整しながら、打球を背中寄りの脇腹に受けてからも、上体が突っ込まず、力みなくバランス良く投げ、甘く入る球も何球かあり、又、谷口には10球粘られたりしましたが、勝負球にできるボール球を使い、6回103球3安打1四球無失点。

7回表、鈴木が、外低目のスライダーをバットのミートポイントを広くしてバットを投げるようにして引っ張り二塁打。安部がバントで、三塁へ。一死三塁へ。西川がケース打撃で外のシンカー系の球をニゴロ。相手側が前進守備を引きますが、ゴロゴーのサインが出ていました。挟まれますが、これは止むを得ない。作戦自体は間違いではない。相手の方が一枚上手だった。

7回裏、田中賢介の当たりを安部が捕れず、スルー、内野安打で出塁し、レアード四球で、無死一、二塁。ベンチは、バントを選択、谷口がバントで送って、一死二、三塁。矢野の三ゴロを安部が半身、逆シングルで捕り素早く送球、石原が、走路を開けて巧くブロックしてタッチ、ポジショニングも良かった。

ヘーゲンズが一塁線のゴロの中島をタッチして3アウト。ヘーゲンズは全球カットボール。

8回表、田中が四球で、菊池が送り、丸がど真ん中のシュート系を二塁打し、二塁走者の田中が還り、3-1。新井のショートゴロを、一塁中田は、足でベースとタッチしてすぐに離しますが、完全に捕球しておらず、新井が内野安打の判定で出塁。丸が三塁へ、代走赤松。一死一、三塁。

本塁タッチプレーのケースなので、セカンドに送球しにくいケース。松山四球で、鈴木がバースの動く球をバットを真っ二つで、ショートゴロ、併殺崩れで4-1。

8回裏、一死から、西川遥輝が、ジャクスンの甘い152キロのストレートとはいえ、バットを放り投げるようにして引っ張る、前田智徳ばりの打撃でライトへ本塁打で、1-4。

大谷をインハイの真っ直ぐで空振り三振に取った後、中田に外低目のスライダーを泳ぎながら二塁打され、田中賢介に四球。レアードがカットボールの逃げ際を拾って、振り払う打ち方でセンター前へ。2-4。

中﨑にスイッチ。初球、2球目と、インコース、この上ないコースに真っ直ぐ系の動く球(フォーシーム又はツーシーム)を投げ切り、追い込んだ後、3球続けてインサイドへストレート系、スライダーを決めきれず、浮き、その後も7,9球目がインコース真っ直ぐのストレート系、最後11球目は抜いたスライダーで谷口を見逃し三振。

9回表、鍵谷は、西川にチェンジアップを今日2本目の安打を打たれ、石原が送り、一死二塁。田中を敬遠して塁を詰めます。今日の審判はストライクボールの判定が明確で際どい球で誘えない。条件は両チーム同じ。鍵谷は、打者を追い込んでも決め球がなく球数を要します。菊池はスライダーで打ち取りますが、丸には決め球にしたフォークを簡単に見切られ四球。二死満塁で、赤松を高め真っ直ぐでセンターフライに打ち取り無得点。
肩は、野間>赤松ですが、守備は赤松>野間で、且つレフトなので、これはこれでいいでしょう。

9回裏、中﨑が回跨ぎ。中島にスライダーが低目に制球できず、四球、西川が低目真っ直ぐ系を安打。二死一、二塁。一塁、三塁がライン際を締め、一塁ランナーもスタートを切りやすいケース。大谷を外の低目の斜めに落ちるスプリットで三振。13セーブ目。

今日の試合運びも含め、常勝チームのそれには道程が未だ遠いですが、

2013年頃までの広島であれば、投手もバックも肉体、技術とも粘り切れずに消耗してひっくり返されていた試合。

9回を投げる投手の技術、センターラインが強化され、ひっくり返される試合が大分減ってきました。

日本ハム戦、2勝1敗と勝ち越し(通算18勝31敗1分)。

過去大きく負け越しているパリーグ上位3チームの対戦を終えて、4勝4敗1分けは、出来過ぎ。

パリーグ下位3チームとの対戦も、過去の対戦は、対西武が24勝21敗2分、対楽天24勝23敗とは粗互角、対オリックスは、18勝28敗1分と大きく負け越しており、これは相性云々ではなく、実力差。簡単にはいかないでしょう。

ロースコアの守りの野球を勝たなければいけません。

[追記]

西川のところですが、敷衍すると、理想を言えば、緩い球を、又は速い球でも、ポイントを後ろにしてゆっくりと最短距離で力まずトス打撃の要領で弾き返して高いバウンドやハーフバウンドを作るところですが、シンカー系を投げてそれをさせなかった相手方が一枚上手でした。

軟式球の場合は叩きつければ、高いバウンドを作れますが、硬式球を地面に強く叩きつけた場合、スクイズバンドのように打球が殺され、投手に取らせれば、成功、捕手に捕られたらタッチアウトで失敗だと思います。