バッティングにおけるヒップファーストの是非。

丸佳浩と松山竜平のFA宣言は、現実のものとなったと見ていいだろう

私は、以前から丸と松山はFA宣言するものとして来季の構想を立てていましたが、予想どおり、丸と松山のFA宣言は、ほぼ間違いのないものとなりました。

辰己を始め、2018年ドラフト候補選手である外野手について動画を見させてもらいましたが、いずれも、丸の今季の成績.306  39本 97打点どころか昨季の.308  23本 92打点をクリアすることは100%無理です。

それならば、付け焼刃で穴を少しでも埋めようとするのではなく、4~5年先を見据えて、辰己を始めとする外野手ではなく、小園の一位指名にカープは踏み切ったのだと、今回のドラフトについては理解しています。

FA宣言する選手は、翌年のカレンダーの1~3月に掲載されます。

3月までに掲載すればプロ野球開幕の4月に入れば、3月までの分は破いて捨てられるので、球団に在籍していない選手の顔が掲載されないことになるからです。

2019年のカレンダーは1月に、既に引退した新井と鈴木誠也。

丸は、2月、松山は3月に掲載されています。

建前上、カープはFA宣言した上での残留を認めていませんが、実際に残留するかどうかはともかく、FA宣言することだけは、間違いないでしょう。

おまいら、涙拭けよ!

私は、丸は、巨人に、松山はソフトバンクに移籍するものと見ています。

ポイ捨てする巨人に移籍する主力選手はいないという見解が見られますが、現実には巨人はポイ捨てしておらず、直近でも陽と野上は巨人に移籍しています。

以前、私は、丸の人的補償で篠原を獲れと書きました。

しかし、篠原を河野大貴(捕手)とセットでクビにしました。

ただでさえ巨人は、中継ぎ抑えの層が薄いのに、フルチンになっただけでクビにしたのですから、巨人はバカだ。

自由契約ですから、篠原については、人的補償とは別個に獲得するかどうかを検討すればいいでしょう。

丸の人的補償で獲るのは、プロテクトから外れていれば、吉川光夫、吉川光夫がプロテクトされていれば、宮國がいいでしょう。

鈴木誠也は3年続けて実績を残し、1月に掲載されているので、ポスティングでメジャーに移籍することを契約更改の場で直訴するのかもしれません。

もし、そうであるなら私は、メジャー行きを応援します。

さて、本題です。

今回、広島東洋カープが3位指名した林晃汰(智弁和歌山)の「捻じり打ち」について面白い記事がアップされていたので、この「捻じり打ち」について私見を述べてみたいと思います。

広島東洋カープ2018ドラフト3位指名林晃汰(市岐阜商)のバッティング

ピッチングもバッティングも肉体の稼働のプロセスは、基本的に同じです。

左打者の場合、右膝をレッグアップしてフットファーストで右足を踏み出すと、ヘッドが遅れて出ます。

逆に、右膝をレッグアップしたときに、右膝の内入れが深く入り過ぎると、右足がインステップするか、又はインステップしないまでも右膝がクローズドして瞬発力をロスします。

インステップすると、右足が障壁になって体軸が遠回りして横回転します。

体軸が横回転になればヘッドが遅れて出てドアスイングになります。

これは、ピッチングと同じです。

ピッチング同様、バッティングもフットファーストも、極端なヒップファーストも良くありません。

左投げ左打ちの場合(林晃汰は右投げ左打ちですが)、ピッチングもバッティングもトップを作ったときに、右肩、右膝が割れていてはダメで、それより後は開いても構いません。

トップを作ったときに右肩、右膝が割れると、ヘッドが遅れて出てドアスイングになります。

左腕がドアスイングになるとピッチングの場合にはシュート回転し、バッティングの場合には、ヘッドがボールの内側に入って、ヘッドが下がってしまい、スライス回転のかかったゴロになります。

確かに、右膝の割れよりも先に、右肩が割れてしまうとヘッドが遅れてドアスイングになる。

只、左の腸腰筋の外旋に追従して上体を回転させるというのは、非常にまずい。

アマチュアの投手に対し、この打ち方でセンターから逆方向にヒットを打っているようでは、プロの一軍の投手には絶対についていけません。

右股関節の外旋→内旋が左肘の出よりも先行すると、サイドアームのピッチャーのようにヘッドが遅れて出てドアスイングになります。

左肘は、右股関節の内旋よりも、コックして先に出さなければいけない。

これは、ピッチングもバッティングも同じ。

右股関節の内旋が左肘の出よりも早いと、体軸がホームベース寄りに傾きますので上体がホームベースに被さり、低目の落ちるボールにヘッドが止まりません。

バッティングにおいても、ピッチングにおいても、左股関節のタメが必要です。

しかし、左足のスパイクの内側に重心をかけてブレーキをかけすぎると、左足が後退して踵体重になってアウトローのボールにバットが届かなくなります。

それと、林が、両脇を空けて構えているのにもかかわらず、ヘッドが遅れて出る原因の一つとしてステップ幅が広いことが挙げられます。

これらは、大腿骨を骨盤に突き刺して左股関節の外旋を遅らせることで防止することができます。

林晃汰に不足しているのは、右膝をレッグアップしたときに、グリップの位置を下げて、左足の着地位置の探りのときにグリップの位置を上げていき、右足を着地したときに、トップの位置を左肩より若干上に持っていく、ヒッチの”下げる”方の動作がないということです。

左投げ左打ちの藤原恭大と違って右投げ左打ちの選手は、生活の中で左手を右手に比べて使っていないので、どうしても左肘が出るのが遅れる。

具体的な練習方法としては、トップハンドをボトムハンドを持ち替えてグリップを握る、すなわち、左打者であれば、右手を上、左手を下にしてグリップを握って打つのがいいかと思います。