メジャー2シーズン目の鈴木誠也復帰第1号本塁打

Last Updated on 2024年4月20日 by wpmaster

右脇腹の故障から復帰し、4番右翼でドジャース戦に先発復帰した鈴木誠也が8回右投手のジャクスンが投じたインハイのファストボール(152kmh)を左翼席に柵越えした(2023年4月15日)。

鈴木誠也の復帰第一号をここで解説します。

右手首を首の高さにセットする。

右手親指基節骨をグリップに当て右手親指の指先をグリップの外側に反らす(PIP関節の背屈)。

右手中指の第二関節にグリップを嵌める。

ヘッドの角度を鋭角にして三遊間に向ける。
スクエアスタンスで立つ。
頸反射する。

右肘がヒッチする。

右腕前腕部を回内してヘッドの角度を75°にする(ヘッドは投手方向に向く)。

右腕前腕部を回外して右肘を右肩関節の高さから胸郭の高さまでヒッチする。左腕前腕部は回内する。

左足親指IP関節を屈曲し左足親指の爪先で地面をタップして左足をスモールステップする。
捻転差を作らずに、ニュートラルポジションを作る(両肩を結ぶラインがスタンダードW)。

右手親指基節骨でグリップを叩く。
右肘がヘッドの外側に張り出す。

左股関節を外旋して左膝のニーアップを止めた後、左膝を屈曲したまま左足親指IP関節を屈曲する。右股関節、右膝が伸展する。
左足首を底屈し、スパイクの外側から真下に入射する。

左足首を背屈し、左股関節を伸展三塁側席方向にさせる(=左股関節を外旋して左股関節を引っ込める。)
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が非常に短く、加速距離が長い。

右腕前腕部の回外後、左腕前腕部とバットの交わる角度が90°になる(グリップ、左腕前腕部、左腕上腕部、両肩を結ぶラインが辺の長さが等しい菱形を産み出す)。

右足親指IP関節を屈曲、右膝が地面方向に落ちた後、ニーアップする。

右足拇指球で地面をバックネット方向に蹴ることをブロックする。

右腕前腕部を回内後、深層屈筋が緩む。

右腕前腕部を回外、左足首が背屈する。

右手親指基節骨でグリップを叩いてフィニッシュする。

右膝が屈曲する。

複数のスイングを行う鈴木誠也であるが、この打法が最も円滑にスイングできているように思う

「メジャー2シーズン目の鈴木誠也復帰第1号本塁打」への2件のフィードバック

  1. はじめまして、wpmaster様。
    私は、主に日本人メジャーリーガーの活躍に日々元気と楽しみを頂いている者です。
    最近の鈴木誠也選手の不調の原因とその改善策について、wpmaster様はお分かりになりますでしょうか?
    私も、構え遅れが生じているように感じるのですが、私は中学までしか野球経験が無く、打撃メカニクスに無知な素人なので、どこをどう直せば良いのかが分かりません。
    神主打法が構え遅れの原因なのかなと思ったのですが、それは関係ないでしょうか?
    wpmaster様が何かお分かりになりましたら(お気づきな点がありましたら)、ご教授頂けますと幸甚です。
    何卒よろしくお願いいたします。

  2. under surveillanceさん

    コメント有難うございます。

    鈴木誠也は、現在、下記の順番で打撃を行っています。

    1.右手首を背屈しヘッドの角度を鋭角にして構える(ヘッドをホームベースの方に倒していないので右手首を底屈しヘッドをホームベース方向に倒す神主打法とは異なります)。

    2,右肘がヒッチする(右腕前腕部を回外する)。ここで先ず、構え遅れていることが多いです。

    3.左足拇指球で地面をタップする(左膝は骨盤の高さまで上げない=スモールステップ)。

    4.右腕前腕部を回内して右肘を上げる(フライングエルボー)(ヘッドが投手方向を向く)。

    5.右腕前腕部を回外してトップを作る(右肘の推進後、ヘッドが一旦寝た後、右手首が背屈しヘッドが立つ)。

    6.右腕前腕部を回内して右手親指基節骨でグリップを叩く(スイング)。

    鈴木誠也は、2のヒッチが投手がセットを解くのに遅れています。

    4のフライングエルボーを完結させます(左肘が右肘より落ちて両手首を結ぶラインがW字にできています)。
    左肩も右肩の方に入っていません。

    4.6のところのストライドも狭い。

    確かに振り遅れていますが、投球の軌道に4の右腕上腕部の内旋を合せるのではなく、差されることに重点を置いています。

    成績は上がっていませんが、スイングの土台の部分は崩していませんので、私は憂慮していません。

    4のところで、左脇が空いている(左腕前腕部が回外すると左脇が空く)ので、フライボールも量産できるでしょう。

    鈴木誠也は、NPBでレギュラーを獲得した2016シーズンに比べると、現在は、相当構えるまでの動作が削られ、極限まで削られています。

    右肘のアクセレーション完結までの間に右手小指側がネットに掠るか否かのところに腹側を向けて立って素振りをする数を増やすことしか手段が生じないでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA