対巨人11回戦,1点差を逃げ切る,九里2年振りの先発勝利。

Last Updated on 2017年12月9日 by wpmaster

対巨人11回戦。九里と大竹。

九里は、ツーシーム系の球をアバウトながら、内外角に投げ分け、打者によっては落ちるチェンジアップを使って6回2点に抑えました。

腕を振ることにより、完全なボール球でも振らせることができた。

6回、重信の三塁打の後、坂本四球、磯村は、投げさすコースとは逆のところに構えて牽制をさせない(牽制は多投すればいいというものではないが。)。坂本は、二盗して、二塁、三塁、二塁走者もタッチプレーで併殺を取りにくくします。

クルーズには、チェンジアップを振ってカウント2-2とした後、もう1球低目にチェンジアップに投げたのは配球自体は誤りではなく、犠飛を打ったクルーズが巧かった。

大竹も沈むシュートが決まらず、又、菊池には甘いスライダーを本塁打されたが、インコースを使い、外の球で誘ったりして丁寧な投球で粘投、6回3失点。

菊池は、この日も右方向に進塁打を打ち、右方向への進塁打の数が今季リーグ1位。

この日のマスクは、磯村。磯村の配球は、以前このブログでも書いたように、この日も試合の中で各打者の立ち方、スイングを見ながら修正、対応していくリードで、過去の経験に基づいて組み立てていく石原、伏線を重視する會澤が余りできていないことをしていた。

後はどの位の阻止率を残すか、ミットを動かさないブロッキング、完全ブロックの取締強化の中でのタッチプレーがどれ位こなせるかは、出場試合が少ないことからもう少し見てみたいので、これからも起用して欲しい選手である。

鈴木は、これまで、インハイ、インローは打っているが、徐々に改善しつつあるとはいえ、苦手にしていた外角低目を、この日はシュート系の球であったが、遠回りせずに、力を抜いて放り投げるように振り切ってレフトスタンドに持っていくという、先日のブログでも述べた、やって欲しかった打撃をしてくれた。

昨日同様、中距離打者ではなく、将来は本塁打を量産できる強打者になると思う。

これで、キャリアハイの6号、26打点(出場38試合、残り93試合)。打率も.279まで上げ、得点圏打率も3割をキープ(.316)、巨人戦の打率が.414(チーム1位)で、カード別では最も高い。右投手.275、左投手.283と差がない。

規定まであと12打席。

当方が予想した打撃3部門の数字の内、.292と18号は何とも言えないが、大きな故障による長期離脱がない限り、67打点は、ほぼ100%実現するだろう。

安部も、1球振ってタイミングを測った後は、コンパクトなスイングを継続していて、今日は決勝の犠飛を打った。

ヘーゲンズもボールを動かして進塁打を打たせず、村田を併殺に取った。二塁からワンヒットで本塁に還れる鈴木尚を代走に送った巨人の策を潰した。

中﨑も坂本に安打、相川に四球で1,2塁。2塁走者は三塁タッチプレーではなく(一塁走者、二塁走者共、本塁への進塁義務はないので本塁タッチプレー)、広島は裏の攻撃なので、一塁走者さえ還さなければよく、他のケースよりは守り易いですが、安部が三ゴロをベースにタッチして試合終了。

巨人戦3タテ、対戦成績を5勝6敗とする。勝ち越せるには越したことはないが、巨人戦10勝はしましょう。

九里は、約2年振りの勝利投手。

0に抑えることは求めませんが、高いQS率を残して閉幕までローテーションに留まって欲しい。

1点差勝ちは、今季、未だ4勝目。

各打者全員が今の数字を残すことは有り得ない。チーム全体が打てない時期が必ず来る。

打てなくなったときに、接戦を少ない走者を返して、逃げ切るという勝ち方を積み重ねることができるか、

強さが本物か否かが問われるのはこれからである。

これで貯金が7。

先ずは、明日からのDeNA戦は3連敗しないこと。

交流戦は、5割なら御の字(現状ではセリーグ全球団共、不可能に近いだろう。)、6勝12敗で、

DeNA三連戦と交流戦を7勝14敗でも勝率5割をキープできる。

ソフトバンクと日ハムには6戦全敗已む無し、ロッテ、オリックスに各1勝、西武、楽天には何とか勝ち越しましょう。

ペナントを勝ち抜く上で、交流戦は、先発が炎上したり、打撃戦になったら、敗戦処理を出して、如何に勝ち継投のリリーフ陣を消耗しないかである。

交流戦もその他の試合も、ルーズベルトゲームなんか負けてもいいから、試合終了時に1-0、2-1、3-2となる試合を6割勝ってチームとしての底力をつけましょう。

今日の勝ちは大きかった。

チームに実力がついてきた証に感じました。

[追記]

ソフトバンク相手にQSが期待できるのはK.J.のみ。このまま行くと、ソフトバンク戦の先発は、黒田、横山(or岡田)、福井(or中村恭)。左記の3人(及び5人)の中で最も勝ちが期待できる黒田は、昨年よりも衰えているし、5点位は取られるものと思われる。先制、中押し、駄目押しと得点を積み重ねることが仮にできたとしても、一勝するのが相当難しいカードになると思います。

その後のカードで勝てる試合を落とさずに勝ち切れるかが鍵となります。

交流戦2週目の日・楽戦が札幌→仙台の、わりと近距離の移動
3週目はマツダオンリーと負担の少ない日程ですが
1週目は千葉から広島への“ナイター明け”で“当日移動後の試合”なおかつ“ソフトバンク戦”

ソフトバンク、ロッテ以外は、成績は上がっていませんが、セリーグよりもレベルの高いところで揉まれているだけあって、楽天でもセリーグにいたら.450~.480位の勝率、その他の5球団はセリーグ各球団よりは強いと思います。

広島には交流戦を勝ち越して欲しいですが、各試合相当ハードな戦いとなり、大きく負け越すことも想定しなければならないと思います。尤も交流戦で大きく負け越しても交流戦後にセリーグの他の5球団に大きく差を付けられているということはないでしょうが。